51 ページ1
.
橘と付き合い始めて早数週間。
互いに仕事が忙しい事もあり、二人で出掛けたり況してや少しの時間すら一緒に居る事が出来ないでいた。
二人で業務をこなしている時に、ハグしたい、キスしたい等と云えば黙りを決められて、挙句、別れますと云われた時には俺が黙った。
でも、少しくらいは進展した事もあった。
橘は基本、仕事とプライベートを分けている為、仕事外、年下の相手には敬語が外れる。
それが漸く、俺にも当てはまった。
しかし！
「幹部？どうされましたか？」
「…いちゃいちゃが足りねェ。」
「…。」
この数週間の間、ハグは出来てもキスが出来ない。
俺がやりたいと云っても、橘はそっぽ向いて、まだ無理ですと云う。
そろそろ限界がきている。
「キスしてェ…。」
「…業務中です。」
「わーってる。」
「幹部が、休憩を入れられるなら多少は…。」
照れながら告げる橘は可愛い事この上ない。
誘いに直ぐ様休憩を入れる事に決めて、隣に座り、抱き締めた後、両手を橘の頬に当てた。
ゆっくりと顔を近づけるも何故か橘に肩を押される。
「おい、何で押し返す。」
「キ、キスはまだ駄目！」
「あ？いい加減にしろや。腹括れ。もう限界だ。」
「駄目なものは駄目！」
「何で？」
グッと顔を近付けると目を潤わせ、頬が染まる。
「恥ずかしいし…。」
「もうしてンだからいいだろ。」
「あれは、中原君が急にしてきた、から…っ。」
「ンじゃ、急ならいいんだな？」
「え…？」
顔を上げた瞬間に唇を寄せた。
この感触がたまらない。
触れた唇を食すように押し付ける。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 224人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鈴神(プロフ) - 本当に本当に今読ませて頂いてる唯一の夢小説ですが情報過多すぎて、、このお話に激重感情抱いてます、、二人が幸せになりますように。 (11月23日 20時) (
レス) id: c20e30a6a0 (このIDを非表示/違反報告)
そこら辺の壁(プロフ) - 初コメ失礼します！中也さんイケメンとキャッキャしてたら、まさかの展開でビックリです……！これからどうなっちゃうの〜〜！？という気持ちがいっぱい過ぎて……。主様のペースで更新頑張って下さい！楽しみにしています！ (11月23日 20時) (レス) @page32 id: 1836c9208c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：汎用うさぎ
| 作成日時：2023年11月10日 12時
