207話 ページ8
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俺は今、風呂場の掃除をしているがさっきの事が頭から離れない。
生でしてェ、とかそんなの俺の自己満足でAの事も、もし子供が出来たら、なんて考えられてなかった。
Aは子供が出来ては堕ろすを繰り返してきた為に、子供が出来る事自体が嫌かもしれない。
避妊してたって、それが絶対じゃねェ。
「あー、自制すっかァ…。」
ヤらない事が一番の解決策。
婚約したってのに好きな女を抱けねェっつうのはかなりしんどいが、やるしかねェ。
彼奴に刺激させられた時は、一人で抜く。
キスも極力控えよう。
あとは、彼奴の云う事してくる事に気持ちを落ち着かせる。
「もう無理な気しかしねェ…。」
そこは諦める。
俺の理性が試されるところだな。
とにかくまずは、一緒に寝るのはやめとくか…。
風呂場を洗い終わって湯を入れる。
「A、湯入ったらさっさと入れ。」
「中也が先に入って。」
「俺は仕事持ち帰ってっから今からしてくる。手前も襲われて疲れてンだろ。」
そんで、と俺はAを連れて別部屋に移動する。
「取り敢えず今日からここで寝ろ。布団は用意しとく。」
そう云えばAは、一緒に寝ないの…?と眉を寄せて云ってくる。
俺は本心を隠して、寝るか莫迦と告げた。
「襲われたきゃ来い。ただ、避妊はしねェぞ。」
と言い残して俺は自室に籠った。
ここまで云えば彼奴も来ねェだろ…。
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作者名:汎用うさぎ | 作成日時:2023年5月28日 11時