236話 ページ37
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「さて、今度は何処行くか。」
「洋菓子食べたい!」
「手前は本当に甘いの好きだな。…太るぞ。」
「…やっぱ食べない。」
「単純過ぎだろ。」
女の子に太る、太ってるは禁句なのを知らないの?
全く、私の旦那様はこういうとこは疎い。
横浜に戻り、今は歩いて街を散策。
そんな時、目の前に立ち塞がる私達より長身の男。
「僕、いい女連れてんじゃん。ね、少しだけ彼女、俺に譲ってよ。」
「失せろ。」
「良いのかなあ?そんな事云って。」
わらわらと集まりだした男達。
この男は見覚えがある。
最近、女性を狙って拐い、売春させているという集団のリーダー格の男。
一人の男に腕を掴まれた瞬間、その男の顎目掛けて中也が足を振り上げた。
「俺の女に触ンじゃねェ。」
蹴りあげられた男は失神。
「中也、彼ら指名手配犯よ。」
「なら遠慮は要らねェンだな。」
「手加減はしてあげて。」
私は携帯を取り出して軍警に連絡。
中也は片っ端から男達を伸していく。
残ったのはリーダー格の男ただ一人だけ。
「な、何なんだお前ら…っ!」
「俺の女に目ェ付けたのは褒めてやる。だがな、運のつきだったって事も覚えとくといいぜ。」
一発、中也の拳が男の鳩尾に入るとそのまま意識を飛ばして倒れた。
そのすぐ後に、軍警が到着し彼らを連れて行った。
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作者名:汎用うさぎ | 作成日時:2023年5月28日 11時