【イナズマイレブン】太陽が込めた願い (ページ5)

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54.黒いサッカーボールページ5

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検問が厳しくて中に入れそうにない

姉さんが必死に掛け合っているが警察はまるで話を聞こうともしていないようだった

「俺、お巡りさんに頼んでくる!」

「ちょっと!ここで待ってって監督に言われたじゃない!」

円堂がバスに降りて、夏未が携帯で理事長に掛け合うと、警察の人に伝わり、中に入る事を許された

中に入ってはみたものの、ひどい有り様で、痕跡という痕跡がありすぎた

「よし!必ず奴らの手掛かりを掴むぞ!」

「「「おう!!」」」

皆、散らばって手掛かりを探す

草木の中に立ち入ってみても何もない

そこには奈良ではの鹿がいるくらいだった

「ごめんな。君達の生活する場所を壊してしまって」

私の言葉は鹿に届いたか分からないが、背を向けていた鹿が一度、私の方に振り向いて直ぐにどこかへ行ってしまった

また、どこかに何かないだろうかと探しているとあったっス～!!という壁山の大きな声が聞こえた

私が来た頃には数人の人達が集まっていた

「どこにある!」

「そ、そこの水の中っス…」

「水の中だな!」

私はジャージを脱いでそこらに放り投げて水の中へと飛び込む

壁山が言ったように黒と紫のボールは確かにあった

ボールを持って水面へと泳ぎ、顔を出してからボールを地面へと置いて自分も上がる

「見つけたのは壁山だろ。何でお前が取ってきてんだよ」

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