【イナズマイレブン】太陽が込めた願い (ページ36)

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85.必殺技のカギページ36

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「ご、ごめっ…」

「…大丈夫?」

吹雪くんから体を離して、下を向く

なんか、顔を合わせずらい

恥ずかしいというか、心臓がおかしいというか、変な、感じだ

「Aちゃん」

「え…」

「練習、しようか」

「……うん」

微笑む吹雪くんは、ほんの少しだけ顔が赤くなっていた

そして、スノボが出来ない人達の中で一番上手く滑れない私にマンツーマンで指導してくれる

「怖がっちゃ駄目だよ。風を感じるんだ」

「風を感じる…」

怖がらず、軽く傾斜になっている所でバランスを取りながらゆっくりと滑る

すー、と滑っていると当たる風が気持ちいい

「ほら、出来たでしょ?」

「……意外と簡単なんだな」

自分の足をじー、と見る

風と私の炎で何か出来ないだろうか

風と炎が合わされば更に炎の火力が増す
これは、もしかしたら私のシュート技に、今以上、磨きがかかるかもしれない

そうと決まれば特訓あるのみ

「吹雪くん。私に、もっとスノーボードを教えて欲しい」

「いいよ」

「ありがとう」

特訓を再開して、暗くなるまで続けた

吹雪くんがずっと付いてくれたお陰で、大分滑れるようになってきた

晩ごはんの時間で校舎内の廊下を歩く

「腹減って死にそうっス」

「頑張れ壁山!晩飯はすぐそこだ!」

「君達は本当に今は食べる事しか考えていないんだな」

「そんな事言ったって減ったもんは減ったんだ!」

「はいはい。そうだな」

その時に私のお腹が減った事を訴える音が鳴る

お腹を手でさする

「……お腹空いた。晩ごはんなんだろな」

「「だはっ!!」」

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