【イナズマイレブン】太陽が込めた願い (ページ26)

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75.白恋中サッカー部ページ26

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二人は笑った

この辺は雪も多くて、視界が悪い

積もった雪玉にタイヤをとられ、走れなくなった

見てくる、とシートベルトを外し、降りようとする古株さんに、彼はだめだよ、と言った

「山親父がくるよ」

「山親父?」

山親父とは一体何だろうか

ここの呼び方なんだろうか

すると、目金が悲鳴をあげた

そこには、大きな熊がいて、バスを揺らす

「あれ。彼がいない」

バスの中には彼がいなくて、揺れが止まり熊が倒れる

「もう出発しても大丈夫ですよ」

バスに乗り込んでくる彼を見て、もしかしたら、と一つの考えが頭の中を占める

熊殺しの吹雪

サッカーをしていて、熊を倒す。でも、一試合で10点をとったストライカーには到底見えない

そしてバスを走らせ、暫くすると雪が止んだ

彼はここでいい、とバスから降りた

「じゃあね、Aちゃん」

「え。う、うん…」

手を振る彼に振り返す

バスは発車して、白恋中へと向かう

「白恋中の吹雪か。一体、どんな奴なんだろうな」

暫くバスを走らせるた白恋中が見えてきた

白恋中のサッカー部の人達に吹雪士郎はどこにいるか、と尋ねるとスキーをやってるんじゃないか、スケートをやってるんじゃないか、はたまたボブスをやってるんじゃないか、と言う

「吹雪士郎は多趣味なんだ…」

という疑問しか今の私には思い浮かばなかった

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