【イナズマイレブン】太陽が込めた願い (ページ25)

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74.赤いわけがないページ25

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「お、おい。A……」

「な、なんだ」

有人くんの不審がる顔に私はいつものように返す事が出来ないでいた

少しだけ早くなった胸に手を当てる

今までこんなこと、なかったはずなんだが

「顔があ」

「赤くなってない」

「いや、まだ何も」

「なってない」

隣で風丸に、否定するも円堂の空気の読めなさには流石の私も呆れる

「鳴上。顔が赤いけどどうしたんだ?」

「……君の馬鹿さ加減に呆れたんだよ」

手を顔に当て、ガクリと肩を落とす

バスの中では、どっと笑いが広がった

「雪原の真ん中で何してたの?」

「あそこは、僕にとって特別な場所なんだ。北ヶ峰って言ってね」

「北ヶ峰?聞いた事あるぞ。確か雪崩が多いんだよな」

「あ、うん…」

彼は眉を下げ、か細い声で答えた

すると古株さんが、彼にどこまで行くんだ、と声をかける

「蹴りあげられたボールみたいに、ひたすら真っ直ぐに」

「いいなあ、その言い方!蹴りあげられたボールみたいに真っ直ぐに、か」

「円堂が使うような言葉じゃないだろう」

私がそう言うと皆は、口を揃えて確かに、と言った

それに、何でだよ、と言う円堂にまた笑う

「なあ、サッカーやるの?」

「うん。好きなんだ」

「俺もサッカー大好きだよ!!」

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