【イナズマイレブン】太陽が込めた願い (ページ22)

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71.裏切れないからページ22

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「じゃあ、まずは質問」

私は耳を傾ける彼らにそう言って尋ねた

「私は、宇宙人に見えるか」

お互いに顔を見合せ、悩んでいる

見えない、よな…という円堂の言葉に皆が頷く

「それならいいんだ。じゃあ話そうか」

ゴクリと唾を飲み込み、食い込むように私を見る

特に円堂が凄かった

「私は三年ほど前までエイリア学園にいた。それは間違いないよ。ね、夏未」

「ええ。Aは小学校五年生の時に転入してきた。それから一緒に居たから間違いないわ」

夏未と確認を取り合いながら話を進める

「私はエイリア学園から逃げてきたんだ」

「逃げて…?一体どうして」

「怖くなったんだ。皆が、急に変わってしまったのが恐ろしくて、ね」

「急に変わったって、奴らは元々、どんな奴だったんだ」

私はその問いには微笑むだけで終わらせた

君達と本当の仲間になりたい
だけど、彼らを本当に裏切れそうにない

だから、少しだけ嘘をつかせて

「ごめん。今の私じゃ詳しい事は分からない。だけど、これだけは分かるんだ。エイリア学園、最強のチーム。その名はザ・ジェネシス」

「ザ・ジェネシス…」

「恐らく、最終決戦はそのチームのはず」

「そのチームのはずって…まだ他にもチームがあるっていうのか」

「ある。でも、だからと言って、彼らが勝負を仕掛けてくるとも限らない」

「そっか。それだけ分かれば十分だ!話してくれてありがとな」

円堂はそう言ってくれた

染岡も、風丸も、皆、納得してくれて、これが仲間というものなんだ、と改めて実感した

だけど、ただ一人は私の話に疑問をもったはずだ

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