【イナズマイレブン】太陽が込めた願い (ページ3)

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52.悪役なりのシナリオページ3

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「訳、ねえ……」

特にない、そう言えば今にも殴りかかってきそうな染岡が私に告げる

「世宇子には絶対に勝てないだあ?よくそんな事が言えたな。尻尾巻いて逃げた奴が」

「私は元々、君達の仲間じゃない。そう、これからもね。私と君達が仲間になるなんて有り得ないが今は共通の目的がある。それだけだ」

「共通の目的…?」

「それはエイリア学園を倒す事」

君達にとっては倒すのが目的になるのかもしれないけど、私にとっては皆を助ける、そういう目的がある

「神のアクア。人を越える神の力を宿した世宇子中に勝った君達だ。だが、世宇子中を破ったくらいでエイリア学園に勝てると思うな」

「鳴上さん。時間よ」

「姉……監督…。分かった」

ここでは姉さんとは呼ばない

それに、彼らとの関係も絶対に口外しない

「君達がどのくらい成長するのか楽しみだ」

私は姉さんと一緒にエレベーターに乗り込む

「貴方もとんだ悪役を引き受けたわね」

「いいんだ。これが私の役割だから。私の言葉で彼らに火を点けてやる気を出してくれたら別に」

「期待しているわ」

「姉さんこそ、あまり悪役に走らないでよ」

姉さんはふふっ、と笑って分かったわ、と言った

私も姉さんにつられて笑った

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