【イナズマイレブン】太陽が込めた願い (ページ15)

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64.サッカーの秩序ページ15

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「それは出来ない」

「どういう事だ」

「言ったはずだ。我々はサッカーという秩序のもとに勝負をすると。今のソル様では11人とは呼べない」

気付かれてる

体に力が入らなくて、立っているのもやっとで体が小刻みに震えているのが自分でも分かる

今の私じゃ、足手まといにしかならない

「11人目なら、ここにいる!」

声を発したのは財前さん

スーツを脱ぎ、その下には雷門のユニフォームを着ていた

「これでどう」

財前さんは振り返って私を見た

「ごめん。話は聞いた。だからAは、あんなにサッカーが上手かったんだな!!色々事情があるのは分かったし、今回はあたしに譲って」

「財前さん…。お願い」

「塔子でいいよ」

優しく笑う塔子に私も笑い返す

「さ、11人揃ったぜ!」

「ふん。我らも甘く見られたものだ。いいだろう。二度と立ち上がれないよう、叩き潰してくれよう」

集まって話し合いをしている皆

私は少し離れて顔を下に向けてベンチに座っていると、突然、左の頬がジンジンと痛み出した

頬を左手で押さえ、顔を上げると夏未が腕を組んで仁王立ちをしていた

「な、夏未…?痛いんだけど」

「当たり前でしょう。叩いたんだから」

「暴力反対…」

「全く…。本当に貴方は、いつまでもウジウジウジウジと!!いつもの威勢の良さはどうしたの!!」

私は夏未の言葉に目を見張った

夏未が、私にここまで言うなんて初めてで、ただ投げ掛けられる言葉をポカンとして聞いていた

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