49.鳴上の決意 ページ50
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「世宇子中には勝てない?どういう事だよ」
「そのままの意味だ。じゃ、精々頑張って」
ボールを円堂に投げ返して背を向ける
「A!!」
一歩、足を踏み出すと後ろから声がかかった
振り向けば、飛んで来るボールを私は咄嗟にボールを蹴った相手に蹴り返していた
「やはり、やめていなかったようだな。A」
「………どういうつもり、有人くん」
「なあに、昔みたいにボールを蹴りたくてな」
私達の間でピリピリとした空気が漂ってるなか、円堂だけは目を輝かせていた
「なんだよ、鳴上!サッカー出来るんじゃないか!なんでもっと早く言わないんだよ!!」
「君、この状況分かってる?私は君達に絶対に世宇子には勝てないって言ったんだけど」
「そんなの、やってみなくちゃ分からない!」
「やる前から分かってる事なんだ。勝てない。君達には無理なんだ」
「無理じゃない!!」
食い下がる円堂に、私も負けじと言い返す
「無理なものは無理なんだ!現実を見ろ!」
「見るのはお前だ、鳴上!!」
「何…」
「やる前から勝敗が決まってるサッカーなんてない!勝利の女神は諦めない奴に微笑むんだ!」
円堂は私からまた距離をとってボールを蹴ってくる
「受け取れ。これが俺のサッカーへの気持ちだ!」
迫ってくる
円堂の気持ちが
ボールを胸で受け、落ちたボールを足でとめて、視線を落とす
「だから、嫌だったんだ。君と、君達とサッカーをするのは…」
「鳴上…?」
顔を上げて円堂を見る
「え、ちょ……鳴上、さん…?」
流れる涙を拭い、力強く円堂を見る
「そこまで言うならFF、優勝してみなよ」
「勿論だ!!」
今度こそ帰ろうとすれば円堂が私に問いかけた
「サッカー、好きか!?」
「特に、興味はない」
「なら、絶対お前に、サッカー大好きって、言わせてやるからな!!」
私はその言葉に目を見開いた
クスリと笑って手を振る
階段をおりて、家へ帰る道を歩く
そして携帯を取り出して、ある人へと繋げる
「姉さん、お願いがあるんだけど
私に特訓をつけて欲しいんだ」
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結(プロフ) - 汎用うさぎさん» ならよかったです♪頑張ってください 楽しみにしてます (2017年7月9日 9時) (
レス) id: 89f436c81d (このIDを非表示/違反報告)
汎用うさぎ(プロフ) - 結さん» 本当にありがとうございます！無理は全然してませんよ！逆に楽しんでやっているので！お気遣いとても嬉しいです！ (2017年7月8日 22時) (レス) id: 8e8f377fcc (このIDを非表示/違反報告)
結(プロフ) - 汎用うさぎさん» もちろん読ませていただきます！こんなに話しを進ませてくれるとホント嬉しいです♪でも、無理はしないでください (2017年7月8日 20時) (レス) id: 89f436c81d (このIDを非表示/違反報告)
汎用うさぎ(プロフ) - 結さん» ありがとうございます！自分の欲望を詰めるだけでこんなにすぐに続編に行ってしまうとは私自身驚いています。続編でも見てくださると嬉しいです！ (2017年7月8日 18時) (レス) id: 8e8f377fcc (このIDを非表示/違反報告)
結(プロフ) - 凄く面白いです！更新、楽しみにしてます！！ (2017年7月8日 12時) (レス) id: 89f436c81d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：汎用うさぎ
| 作成日時：2017年7月2日 12時
