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「いいですか、左手は猫の手です。そのまま包丁を滑らせるように切っていきます。」
「はい、先生!」
「先生はちょっと…。」
青子ちゃん、快斗は学校に行った。
私はというと学校にはこの一週間は体調を崩したと連絡を入れてサボった。人生初のサボり。
そして今、ポアロで安室さんに料理を教わっていた。
事の発端は朝の出来事へと遡る。
『ま、料理くれーは出来ねえとな。』
『人並みに出来たら十分ですよね。』
『そ、そうね……。』
二人の前で料理が出来ない、なんて事は口が裂けても言えなかった。
だから安室先生に教わる事を決意。
「その調子ですよ。」
失敗しても笑わない。むしろいい経験だと言って、優しくアドバイスをしてくれる。
アドバイスを貰ってからは順調に作業が進んでいく。
「では野菜とお肉を炒めて行きましょう。」
お鍋をコンロに置いて油をひいて点火。
十分に温まってから野菜とお肉を炒め始める。玉ねぎがしんなりし、きつね色になったのを確認してからお水を入れた。
「次は説明通り灰汁を取っていきましょう。ただ、全部取らなくていいですよ。灰汁にも栄養は沢山あるんです。」
安室講師に従い、着々と完成形が見えてきた。
「出来たっ…。」
「とても美味しそうに仕上がりましたね。」
「カレー!」
「はい。」
ご飯をよそってカレールーをご飯の上にかければ立派なカレーライスの出来上がり。
教わりながら作った初めてのカレー、にも関わらず美味しいですねと食べてくれる安室さん。
次々と安室さんの口に入っていくカレーライス。
「お、美味しいですか?」
「はい。とても。」
質問に最高の答えをくれるあむぴマジイケメン。
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橋本アリィちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します!とても面白かったです!もし続編があるのなら、続きを楽しみに待っています!(*´ω`*) (2022年2月10日 19時) (レス) @page16 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 好きです。頑張ってください! (2019年5月6日 11時) (レス) id: a6030a90d7 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ豆 - んんんんん!続編よっしゃぁぁぁぁ! (2019年5月1日 3時) (レス) id: 234ae7fda5 (このIDを非表示/違反報告)
魔理沙 - 続編ありがとうございます! 続きも気になります 更新無理のない範囲で頑張ってくださいね! (2019年5月1日 2時) (レス) id: 28703d16e4 (このIDを非表示/違反報告)
まりね - やったあああ続編!!! (2019年4月25日 23時) (レス) id: 392a87bd96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:汎用うさぎ | 作成日時:2019年4月20日 18時