キッドに挑戦状を叩き返したら叩き返された

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夜が明けた。

憎い程の快晴。青空。



「はよ。」

「おはよう。」



どうやら食事は青子ちゃんの家で取ることもあるらしく、よく青子ちゃんの手料理を食べる事もあると言う。

これが幼なじみの特権というものかしら。



「………。」



料理が出来ない私が出来る事じゃない。

っ…ダメダメ！そんな小さな事でヤキモチなんて妬いてられないわ。……でも、やっぱり、料理くらいは出来ないと駄目よね…。



「Aさん食べ方が綺麗ですね！」

「そんなことないわ。それより青子ちゃん、お料理上手なのね。」

「そんな！私なんてまだまだです。」

「だな。」



快斗が話に割って入り、青子ちゃんとの口喧嘩が始まってしまった。

ハンバーグぐらい崩さず作れだとか、なら快斗が作ってみなさいよだとか、全部私の心に突き刺さる。

出来ない私って一体……。



「料理くらい俺の手にかかればちょちょいのちょいだぜ！」

「言ったわね！」

「おー、言った言った！」



快斗も料理出来るんだ……。

家事の出来ない女が、快斗の恋人でもいいのかしら。おばさまにする必要が無いと言われてから、何の疑問も好奇心も持たずに育ったから特に気にしてなかった。



「料理出来ないのって、二人はどう思う？」



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