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「あっ……、Aちゃ、ダメ、だよ……。オレ、まだ心の準備が、あん。」
「引いて欲しいの殴って欲しいの蹴って欲しいの？」
「やだなー、ちょっとしたスキンシップじゃない。そういう冷たいとこも、好きだぞ♡」
盛大なため息をつく。
モモの言うデートが終わった日の翌日だ。ユキはこの場にはいないしおかりんはユキのお守り。
そして、私がモモのお守りである。
「……ココア飲む？」
「は？」
「ほら、疲れてる時には甘い物ってよく言うじゃない？買ってこよっか？」
「私の財布で……？」
「なんでそうひねくれてるかなあ！！オレのだよ！マイマネー！こういうところでAちゃんの好感度上げときたいの！」
「……ありが、」
「あ、感度でもいいよ。」
「死ねよ。」
少し見直したかと思えばすぐこれだ。
この歳で下ネタには勿論、ある程度耐性はついているが好意を寄せてくる男に言われるのは、なんか……。
ルンルンで鼻歌混じりで事務所を出たモモを確認して、仕事の際につけている眼鏡を外し伸び。
「好き、か……。」
いずれはハッキリさせないといけないんだよね。どっちを選ぶか、二人ともお断りさせていただくか。
私の選択で二人の仲が拗れるのも嫌だ。
でも、きっと彼らはいつもみたいに私の邪魔ばかりして、笑わせてくれるんだろう。
「Aちゃーん！ダーリンが帰ってきたよ！お帰りなさい、ダーリン。」
「ただいま、母さん。」
「お疲れ様。モモ、ココアは？」
「はっ……！」
「ココアではありませんが、ミルクティーなら自分が持ち合わせていますよ。どうぞ。」
「りんちゃん、イケメン……っ。」
.
「一番のライバルはおかりん……？」
「いや、万かも。」
「「……。」」
「やめよっか。」
「そうね…。」
続く (更新停止中)
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さざんか(プロフ) - 死ぬほど素敵なお話でした。これぞまさに神作、年月を超えて私に届きました。ありがとう。 (7月18日 1時) (
レス) id: 2d06e4d39c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：汎用うさぎ
| 作成日時：2019年1月16日 22時
