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服を着替え、それなりの格好で外へ出る。
ショッピングモールでカートに乗せた籠に必要なものを入れていく。野菜も、お肉も、魚もより新鮮なものを吟味。
「キャベツ安い…。白菜8分の1カット…。トマトも…。あ、もやし。」
もやしを籠に入れれば、今までカートを押していたモモがAちゃんさぁ、と私を呼ぶ。ユキはユキで野菜とにらめっこ。
「デートって知ってる？」
「え？異性を荷物持ちにさせる、あの？」
「それってどんなデート…。オレは、結構本気だったんだけど…デート。ユキは、どうか知らないけど。」
「なら他の女の子とでもすればいいんじゃない？」
「……オレの気持ち知ってるくせにそういう事言うんだもんね。」
ついにはへそを曲げてしまったモモはカートをその場で押したり引いたりしている。その籠に次々と野菜を入れていくユキが彼を見て首を傾げていた。
「モモに何かした？」
「拗ねただけ。ほっといて大丈夫。」
「キョウちゃんは人の心を手のひらで転がして弄ぶ悪魔。ユキも気を付けた方がいいよ。」
「じゃあモモは一体どんなデートがしたいの。」
逆に、モモはどういう事がしたいのか、モモの言うデートはどんななのか尋ねた。
「Aちゃんと、手繋ぎたい。ぎゅってしたい、チューしたい。オレのだって実感したい。」
「欲丸出しだな、おい。」
思ったより本格的なデートに、思わず突っ込んでしまったけれどそれだけ想ってくれてると分かれば少し恥ずかしくなる。
「僕だってそうだよ。モモだけじゃない。僕の気持ちも、忘れないで。」
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さざんか(プロフ) - 死ぬほど素敵なお話でした。これぞまさに神作、年月を超えて私に届きました。ありがとう。 (7月18日 1時) (
レス) id: 2d06e4d39c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：汎用うさぎ
| 作成日時：2019年1月16日 22時
