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「たぁ、疲れたぜ。おめぇん家ほんとに広いな。」
「……そうね。」
「気ぃ悪くしたか?」
「そうじゃない。それより、青子ちゃんは?」
「青子は今関係ねえだろ。……会いたかった。」
「え?」
いきなりのキスに戸惑いを隠せない。
下ろしてくれないし、キスは続くし、私はどう対処すればいいのか分からずにいた。
「考えた。お前のことも、青子のことも。けどな、俺にとっちゃ青子は大切な幼なじみだ。お前は違う。大切で好きな女だ。」
ゆっくりと下ろされた。
手は彼の手と繋ぎ止められ、離す事は許されない。
「好きだ、A。」
「私は他の男が好きなのよ?それを分かってて言うなんて貴方は馬鹿なの!?」
「他の野郎に渡したくねえ。」
「それに、さっきの数字の意味だって屁理屈じゃない!何が定番で理想的よ!勝手な事言わないで!」
「A。」
「やめて!その声で私の名前呼ばないで!!」
彼の手を振りほどいて耳に当てた。何も聞こえない、聞きたくないの精一杯のアピール。
でも、全てが途絶えるわけじゃない。
拾ってしまう声もある。
「好きだ。」
必死に抑え込んでいた蓋が開いた。
「っ……。」
「……はっ。なんつー色気のねえキス。」
「うるさいわね。」
「ほら、言ってみろよ。俺の事、好きだろ?」
「……好き。」
「しゃあ!」
ガッツポーズを決め込んだかと思えば、再び顔を寄せてキスしようとしてくるもんだからひっぱたいてやった。
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汎用うさぎ(プロフ) - 祟璃さん» 成る程…。参考にさせて頂きます!アドバイスありがとうございました! (2019年4月13日 21時) (レス) id: 8e53fc3a0e (このIDを非表示/違反報告)
祟璃(プロフ) - いつお話が変わったんだろう...ということが所々ありました。場面の展開をもう少し細かくされればいいと思います...。 (2019年4月13日 20時) (レス) id: 53235c3c55 (このIDを非表示/違反報告)
名無し56039号(プロフ) - とっても面白いです!!この作品は完結まで持って行ってください!!お願いします(>人<;) (2018年10月1日 23時) (レス) id: f94faaa2fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:汎用うさぎ | 作成日時:2018年9月29日 8時