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お見合いの話を聞かされて承諾した日からどれくらい経っただろうか。二週間?いや、三週間?もっとね。

その間、キッドに会う事は一度もなかった。

突然、今日行うとおばさまから言伝てを受け、支度をしている真っ最中に、何やら騒がしい声が私の耳に届く。



「何の騒ぎかしら。」

「来賓の方がおみえになったのでしょう。」

「来賓?どういうこと?」

「これっ、マリア!」

「あ、申し訳ありません!つい……。」

「この目で確かめてくるわ。」

「なりません!お嬢様!」



メイドであるマリアさんの言葉を無視して、会場に向かえばたくさんの人で溢れかえっていた。



「何よ、これ……。」



お見合いなんて規模じゃない。

披露宴じゃない……。



「A、こちらへいらっしゃい。」

「おばさま!一体どういうことですか!?」

「あら、そんなにむくれないで。これはただの顔合わせなんだから。そして彼らがお見合いの相手よ。」



四人の男性が挨拶をしてくれる。

年齢も関わっている企業も様々。



「変ね、あともう一人お呼びしたんだけど……。さあA、皆さんと楽しんでらしてね。」

「……はい。」



我が我がと私を誘う彼らに作り笑いを浮かべて、大して興味の無い話を延々と聞かされる。

それに自慢話ばかり。


つまらないわね、とても。



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汎用うさぎ(プロフ) - 祟璃さん» 成る程…。参考にさせて頂きます!アドバイスありがとうございました! (2019年4月13日 21時) (レス) id: 8e53fc3a0e (このIDを非表示/違反報告)
祟璃(プロフ) - いつお話が変わったんだろう...ということが所々ありました。場面の展開をもう少し細かくされればいいと思います...。 (2019年4月13日 20時) (レス) id: 53235c3c55 (このIDを非表示/違反報告)
名無し56039号(プロフ) - とっても面白いです!!この作品は完結まで持って行ってください!!お願いします(>人<;) (2018年10月1日 23時) (レス) id: f94faaa2fc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:汎用うさぎ | 作成日時:2018年9月29日 8時

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