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子供達のニヤニヤとした目と上がった口角は恐らく、というよりもきっと私に向けられていた。
「Aお姉さん、新一お兄さんの事好きだったんだ!」
「ち、違うわ!」
「バッチリ聞こえてたもんな。」
「ええ。もうバッチリと。」
「だからっ……。」
「顔赤いよ、Aお姉さん。」
歩美ちゃんに指摘されて、頬に触れてみると熱くて冷めた手で冷やしていく。
「この事はコナン君には内緒。ね?」
「なんでですか?」
「なんでも!さ、キッドを捕まえてお手柄少年探偵団で新聞に載ろっか。」
「おう!」
「うん!……あれ?なんだろ?」
やっぱりまだまだ子供ね。
簡単に話そらされちゃって。
「というわけだからキッドになってくれる?」
「何がというわけなんだよ。」
何かを見つけた歩美ちゃんはそれを手にとって持ち上げた。それは小さな箱で、中は今回キッドが奪ったアルテミスの涙だった。
ジト目を向けるとどうやら本当に落としてしまったらしく、呆れて言葉もない。
「やだぁ。元太くんの鼻息で宝石が曇っちゃったよ。」
宝石が曇った?
「歩美ちゃん、その宝石見せてもらえる?」
「はい。」
箱と宝石を受け取って周りを見てみる。
「貸して。」
「……どう?」
キッドがこのアルテミスの涙が本物かどうか確認する。ダイヤは熱の伝導率が高い。なのにすぐにサッと曇りが消えなかったのは可笑しい。
やはり偽物だと断言する彼。
「確かこれを所有してたのは根津社長……。」
「ああ。訳は直接聞いてみるんだな。」
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汎用うさぎ(プロフ) - 祟璃さん» 成る程…。参考にさせて頂きます!アドバイスありがとうございました! (2019年4月13日 21時) (レス) id: 8e53fc3a0e (このIDを非表示/違反報告)
祟璃(プロフ) - いつお話が変わったんだろう...ということが所々ありました。場面の展開をもう少し細かくされればいいと思います...。 (2019年4月13日 20時) (レス) id: 53235c3c55 (このIDを非表示/違反報告)
名無し56039号(プロフ) - とっても面白いです!!この作品は完結まで持って行ってください!!お願いします(>人<;) (2018年10月1日 23時) (レス) id: f94faaa2fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:汎用うさぎ | 作成日時:2018年9月29日 8時