検索窓
今日:7 hit、昨日:57 hit、合計:443,056 hit

【14】 ページ16

.




子供達のニヤニヤとした目と上がった口角は恐らく、というよりもきっと私に向けられていた。



「Aお姉さん、新一お兄さんの事好きだったんだ!」

「ち、違うわ!」

「バッチリ聞こえてたもんな。」

「ええ。もうバッチリと。」

「だからっ……。」

「顔赤いよ、Aお姉さん。」



歩美ちゃんに指摘されて、頬に触れてみると熱くて冷めた手で冷やしていく。



「この事はコナン君には内緒。ね?」

「なんでですか?」

「なんでも!さ、キッドを捕まえてお手柄少年探偵団で新聞に載ろっか。」

「おう!」

「うん!……あれ?なんだろ?」



やっぱりまだまだ子供ね。
簡単に話そらされちゃって。



「というわけだからキッドになってくれる?」

「何がというわけなんだよ。」



何かを見つけた歩美ちゃんはそれを手にとって持ち上げた。それは小さな箱で、中は今回キッドが奪ったアルテミスの涙だった。

ジト目を向けるとどうやら本当に落としてしまったらしく、呆れて言葉もない。



「やだぁ。元太くんの鼻息で宝石が曇っちゃったよ。」



宝石が曇った?



「歩美ちゃん、その宝石見せてもらえる?」

「はい。」



箱と宝石を受け取って周りを見てみる。



「貸して。」

「……どう?」



キッドがこのアルテミスの涙が本物かどうか確認する。ダイヤは熱の伝導率が高い。なのにすぐにサッと曇りが消えなかったのは可笑しい。

やはり偽物だと断言する彼。



「確かこれを所有してたのは根津社長……。」

「ああ。訳は直接聞いてみるんだな。」



.

【15】→←【13】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (213 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
538人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

汎用うさぎ(プロフ) - 祟璃さん» 成る程…。参考にさせて頂きます!アドバイスありがとうございました! (2019年4月13日 21時) (レス) id: 8e53fc3a0e (このIDを非表示/違反報告)
祟璃(プロフ) - いつお話が変わったんだろう...ということが所々ありました。場面の展開をもう少し細かくされればいいと思います...。 (2019年4月13日 20時) (レス) id: 53235c3c55 (このIDを非表示/違反報告)
名無し56039号(プロフ) - とっても面白いです!!この作品は完結まで持って行ってください!!お願いします(>人<;) (2018年10月1日 23時) (レス) id: f94faaa2fc (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:汎用うさぎ | 作成日時:2018年9月29日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。