春原百瀬に押し倒されたい ページ1
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トップアイドルとなった彼と一般人の私が付き合ってる事はまだ世間には秘密。
唯一知っているのは相方の千さんとマネージャーの岡崎さんくらい。
「百瀬、朝からお酒飲まないの。」
「えー、今日オフだよー？」
「オフだから付き合ってくれるんじゃなかったの？私だってせっかくの休みなんだから。」
百瀬と休みが合うの珍しいのに……なんて呟いてみるものの、百瀬はお構い無しにお酒を飲み干す。
私は肩を落として落胆し、今日も出掛けるのは無理そうだと判断。
「カホ。こっちおいで。」
明らかにムスッとした顔で歩み寄れば、腕を引かれ優しく額に口付ける百瀬。
スッと頬に両手を添わされ、愛しそうな表情で私を見るものだから心臓が一際跳ね上がる。
「別に外に出掛ける事だけが恋人じゃないじゃん。恋人にはこういう特権があるでしょ？」
何度も口付けられて、その際にお酒の味がした。
付き合って七年。
お酒の味を知らなかった私達は成人した。
ほとんど会えなかった五年間は、ずっと百瀬の事だけを考えてきた。挫けそうにもなった。
それでもやっぱり百瀬が良くて、百瀬じゃなきゃ嫌で、色々と後回しになっていた。
「ねえ、本当にオレが貰っていいの？今以上に寂しい思いをさせるかもしれない。」
「そんなの、今更だね。嫌なら五年の間にとっくに別れて忘れてる。」
いや、忘れるのは無理か。
こんな素敵な人を忘れるなんて私には出来ない。
「ちょ、急にっ……。」
「押し倒されたいって顔してた。」
思ったより衝撃的に押し倒されて驚いたけれど、百瀬の顔はお酒のせいか、それとも緊張のせいか紅潮していた。
それを私に伝染させるかのように彼は優しく口付けを落とした。
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ユキ香(プロフ) - コメント失礼します！読んでいて凄くドキドキしました...簡易な言葉でしか表せませんが素敵なお話でした！(^^)これからも陰ながら応援させていただきます！最後に素敵なお話ありがとうございます！ (2018年2月22日 1時) (
レス) id: 44550e8577 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：汎用うさぎ
| 作成日時：2018年2月21日 16時
