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「私を貴方の事務所に？」
「そうだ。そしてお前には花巻すみれを越えて女性シンガーのトップにさせる。」
「……話になりません。」
唐突だった。
今まで視界にすら入れなかったこの人が、私に目をつけて引き抜こうとするなんて。
「私が歌を歌っているのはトップになるためではありません。それは後から付いてくる金魚のフンでしょう？」
「そう言ってられるのは今だけだ。本当は怖いんだろう、IDOLiSH7の成長が。」
「……例え彼等が私よりも上に行こうと、私がやるべき事は変わりません。第一、母を一人にさせる事はしたくありません。貴方のように。」
「またあの女の話か。いい加減に、」
「まあまあ、落ち着いてよ、八乙女パパ。」
「百さん！？」
「百！？何のつもりだ！」
私達の間に割り込む百さんは、父さんを宥める。
もしかしなくても、今の話聞かれてた……？
「本当に怖いのはそっちでしょ？」
「何を根拠に……。」
「Aの新曲聞いたんでしょ。あの詞はAの気持ちだって分かったから、そばに置いて、どんな顔をして普段生活してるのか気になったんだ。」
「黙れ！これはビジネスだ！」
「じゃあAはオレが貰っちゃうよ？仕事仲間としていい関係作んないとね。」
肩に手を置かれたと思えば、引き寄せられて、真上にある百さんの顔に少しばかりドキドキした。
「余程週刊誌に載りたいようだな。マスコミに流せばどうなるか、分かっているだろう。」
「しないよね、八乙女パパは。」
「……。」
「Aを愛してるから。」
「っ……下らん。いらん時間を費やしてしまったな。この件は不問だ。」
そして父さんは、私達に背を向けて歩き出した。
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汎用うさぎ(プロフ) - まおさん» そうでした。ご指摘ありがとうございます！ (2018年2月23日 5時) (
レス) id: 8e8f377fcc (このIDを非表示/違反報告)
まお - ばんりさんは“万里”じゃなくて“万理”ですよー (2018年2月23日 2時) (レス) id: 2570a473dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：汎用うさぎ
| 作成日時：2018年2月16日 22時
