【14】 ページ15
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中からそれぞれ陸くん、紡ちゃんの返事が聞こえたためドアを開けて中に入る。
「陸くん、大丈夫？水と王様プリン持ってきた。良かったら……。」
「ありがとう。心配してくれたんだ。」
「勿論だよ。陸くん、後輩だし、可愛いし。」
「え？可愛い……？」
「うん。可愛い。」
ニッコリと笑えば照れたように頭を掻く。
紡ちゃんは陸くんと話が終わったのか「そろそろ失礼しますね」と立ち上がって部屋を出た。
「天さんと、少し話をしたよ。」
「え、天にぃと……？」
「うん。でもやっぱり私の事嫌いなのかほとんど話してくれなかった。でも、陸くんを心配してるようには見えたよ。」
「本当に？」
「うん。じゃあ私が長居しても陸くん休めないだろうし、行くね。」
「あ、わざわざありがとう。」
「どういたしまして。」
陸くんの部屋を後にして、リビングに顔を出せば元々あったのか大和くんと三月くんは完全に酔っ払っていた。
「うわー、酔っ払い……。」
「あ、山村さん、少しいいですか。」
「いいよ。何？」
「すみません、ちょっとこちらへ。」
一織くんに付いていくと、どうやら私に聞きたい事があったようで、デビューまでどのように活動してきたのか、という質問だった。
「そうだね……。アーティストになろうと思ったのは高校に入ってくらいかな。私、元々歌とかダンスとか得意じゃなかったからまずはその練習。」
「いえ、私が聞きたいのは……。」
「分かってるよ。一織くんが聞きたいのは私の活動内容でしょう？でもちゃんと聞いて。」
「……はい。」
素直に頷く一織くんはとても真面目な子。
真剣には真剣に返す立派な子。
だからこそ、少し心配になるけど。
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汎用うさぎ(プロフ) - まおさん» そうでした。ご指摘ありがとうございます！ (2018年2月23日 5時) (
レス) id: 8e8f377fcc (このIDを非表示/違反報告)
まお - ばんりさんは“万里”じゃなくて“万理”ですよー (2018年2月23日 2時) (レス) id: 2570a473dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：汎用うさぎ
| 作成日時：2018年2月16日 22時
