【ハイキュー】好きはごめん【宮侑】 (ページ7)

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【07】ページ7

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購買も行った、サムんとこのクラスまで来た。

あとは姫さんを誘う…だけや……っ。

「ひ、姫さんいますかー！！」

ダンッと音を立てて開けたドアと同時の俺の大きな声で視線が一気に集まった。

「…アホちゃうか。」

「いいね、堂々としてて。」

勢いで言ったら何も恥ずかしくないんや。

言え、俺！！

「宮、君…。」

ｽﾞｷｭｰﾝ

今のは何の効果音や…。急に頭を過ったわ…。

姫さんの声聞いただけで、心臓がぎゅっとなって姫さんの姿見ただけで、更に恥ずかしくなって。

目の前に立つ姫さんが俺を見上げる。

その眼鏡の奥の瞳はまん丸で大きくて、ちょっと揺らいどってまた、痛くなる。

「い、言いたい事があって来てん。」

「…はい。」

心の準備は午前中にしとった筈やのに、いざ目の前に本人が立っとると言葉が出てこん。

気を少しでも紛らそうと目線をそらすとサムは俺を殺しそうな目で見るし角名はスマホ構えてニヤニヤしとるし。

見せもんじゃないって言いたいとこやけど、こんな状況を作ったんは俺やった。

「す…、す…、」

「……はい。」

「だからっ……すっ、」

「……。」

「す…っ、すんません！！出直してきます！！」

「え…？」

方向転換して俺は自分のクラスに戻った。

机に顔を突っ伏して盛大なため息をついた。

「やってもうたァ…！」

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