【ハイキュー】好きはごめん【宮侑】 (ページ3)

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【03】ページ3

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部活後、帰り道にまた練習中に話しよった例の女の子んついて話が繰り広がる。

「そや、女の子の特徴ってザ昭和やったか？」

「おん、なんや心当たりでもあんのか？」

「心当たりっていうか、ねえ？その子さ、黒髪で前髪ぱっつんのおさげ？」

「そう！それや！ほんで膝下のスカート！」

角名の上げた特徴に乗っかるように付け足した。

すると、サムも角名と顔を見合わせて、あ～、あの子かと二人で納得した声を出す。

俺だけ何も分かってへん、除け者や。

「ほら、やっぱり姫さんじゃん。」

「意外やなぁ、恋愛とか興味無いんやと思っとったわ。」

「二人で話進めんなや！！」

ヒメさんて誰や。

そんな名前の子がおる話も聞いた事あらへん。

「え、ちょっと待って。姫さんて去年、侑と同じクラスじゃなかったっけ。」

「あー、そういやそうやな。」

「なんやそれ！俺知らんで！？」

「クソやな、お前。」

去年、俺と同じクラスやった？

記憶を掘り起こそうとしても、出てくるのはいつも俺の周りをうろちょろしよった喧しブタ共しか思い出せへん。

「俺ら同じクラスやけどな、姫さんは愛称や。本名は姫野A。……かわええやろが。」

サムの小さく消えそうな最後の言葉に俺の心臓が跳ねて、動揺が表に出さないように顔だけや、と返した。

それは自分に言い聞かせるみたいやった。

それでもあんな告白は初めてで他の告白よりはほんのちょっと特別やっただけなんや。

ほんま1ミリくらいやけどな…。

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