モヤモヤするのは貴方のせいです (ページ24)

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まだ喧嘩をしている二人を横目に、俺はため息をついて自分の仕事を片付けていく。

まあ、その喧嘩も大分可愛らしいものになってきたのだけれど。

「私はブラックは飲めないって何度言ったら分かるんですか！差し入れをするなら私が飲めるものをお願いします！」

「飲めないから面白いんだろう？次は何がいい？苦いチョコレートか？それとも、」

降谷さんが七瀬さんに耳打ちをした瞬間、七瀬さんの顔はみるみる赤く染まって、何を言われたのかはだいたい想像出来てしまうのが、なんとも…。

やはり七瀬さんは分かりやすい。

「ば、馬鹿な事言ってないでさっさと仕事を片してよ！」

「お前を食べてからにしよう。」

何故この二人は付き合っていない？

以前は七瀬さんが降谷さんにイライラすると言っていたが、現在進行形で俺は七瀬さんにイラついている。

こんなにもイチャイチャしているのに、自覚がないのかと。

「七瀬さん、もう付き合えばいいじゃないですか。」

「風見！？なんて事を言うの！」

「もう見てられないです。さっさとくっついて仕事に手をつけて下さい。帰れませんよ。」

「という訳だが？どうする？」

降谷さんは本気だ。

それを分かっているから七瀬さんは素直になれない。

「風見の意地悪…。」

口を尖らせている七瀬さんに、ありがとうございます、と言った。

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