モヤモヤするのは貴方のせいです (ページ18)

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ふう。

一息ついて、彼と約束はしていないが居酒屋の前で佇む。

ガラリと戸を開ければカウンターに座っている降谷の隣へと腰をおろした。

私が来る前にいくらか飲んでいたようで空になったグラスが置かれている。

「お待たせしました。」

「ああ。本当に待った。5分の遅刻だ。」

「私はいつでも5分後行動ですので。」

「…警察やめたらどうだ？」

警察やめろという言葉は無視して何を飲んでいるんですか？と降谷に尋ねれば、あー、と言いにくそうに言った後、小さくウーロンハイと言った。

「…じゃあ私はライで！」

「いきなりぶっ倒れるつもりか。」

「……生で。」

結局はいつものように生とおつまみを頼む。

グビッと流し込んで、降谷を見た。

「私を呼んだ理由、なんですか。」

「風見に言ったそうだな。あいつの事を好きなまま俺の事は好きになれないと。」

「その事ですか。まあ、失礼だとは思いましたし。」

降谷はそうか、と呟いた後、グラスを口につけ一気に飲み干した。

「わあ！いい飲みっぷりですね！私も負けていられませんね！」

私がジョッキを持って一気に飲もうとすれば、死ぬ気か、やめろ、と止められた。

自分も一気に飲んだ癖に、とは言わずちびちびビールを飲む。

涼しい顔をしている彼はいつの間にお酒に強くなったんだろうか。

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