イライラするのは貴方のせいです

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悩んだ挙げ句、結局はコンビニでサラダとおにぎり、豆乳を購入した。

その間も、見張られてるような気がする。


どうせ降谷に見られたら色気の″い″の字も見当たらないな、なんて言われるだろうけど。



「ありがとうございます。」



レジの人から中身が入った袋を受け取って、コンビニを出て、早足で戻る。



「はあ…！はあ…！」

「な、七瀬さん？そんなに汗かいてどうしたんですか？」

「い、いや…。ちょっとジョギングがしたい気分になって…。」



バサッと昼食をデスクの上に広げる。

すると風見はお昼まだなんですか？と聞かれ、私は色々あって、と濁した。



「ヘルシー、ですね…。」

「そりゃ今を生きる女性だもの。美と健康を追求するのは当たり前でしょう？」

「確かに。健康を追求し過ぎているあまり、美とはさほど遠いように思えるな。」



この物言いは、と振り返れば嘘のような笑顔を貼り付けた降谷。



「…外見に現れてないだけですよ。」

「それはそれは。さぞかし悲しいでしょうね。」



ピキピキと私の堪忍袋の緒が切れそうな音が、私の中から聞こえてくる。



「一々突っ込まなくても私が女性としてたくさんのものを不足しているという事は降谷との会話で十分身に染みてますが？」



私は仕事が命なんです！と言い切り昼食を食べずに仕事に手をつけた。


後ろで面白くなさそうな顔をしている降谷を見ている風見なんて、今の私にはどうでもよかった。



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