【QK/TDO】長編ﾊﾟﾛﾃﾞｨ (ページ2)

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ﾎﾜｲﾄページ2

izw 目線

じりじりと太陽が照りつけ、蝉が絶え間なく鳴き続けている。
グラウンドからはサッカー部や野球部の練習する声が聞こえてくる。隣のテニスコートからも、軟式特有のﾊﾟﾝ、とボールを打つ音が聞こえてくる。そろそろ硬式とコート交換の時間だろう。

そんな、これといって特徴の無い、高2の夏休み1日目。

特に友達と遊ぶ予定も無く、これからの長期休みをどう過ごそうかと考えていた俺の足は、無意識に部室へと向かっていた。

暇ならクイズの勉強をしよう、そう思ったのだ。
自転車で行こうかと思ったのだが、チェーンが錆びていてどうにも乗ることは難しそうだったので、徒歩で行くことにした。

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部室の前に着くと、ふと部室の中に人影があることに気づいた。

夏休みの初日、それも昼下がりから部室に来る人なんて、俺か田村先輩くらいだろう。

ガラリと勢いよくドアを開けて、うぃーす、と軽く挨拶をかましたが、そこに居たのは俺の後輩である砂川だった。

｢あれ、砂川だったんだ｣
『あ、伊沢さん。こんちわっす』

田村先輩じゃないんかい、と心の中で1人漫才をしていると、砂川が『部室に居るの、田村さんだと思いました？』と聞いてきた。

｢だって、夏休みの初日にクイ研の部室来る人なんて田村先輩くらいでしょ。あと俺｣
『そっすね。笑』
｢砂川も暇なの？｣
『もって…。まぁ、はい。暇だからクイズの勉強でもしようかと』
｢俺と同じじゃん。じゃあさ、問題のだし合いっことかしよーぜ。ぁ、問題作成とかもしてみたい｣
『いっすよ。暇ですし』

暇という部分を何故か強調して言われた。というかコイツ、女子にモテるし運動できるし人脈広いのに何で暇なんだよ。
(そんな奴が暇を持て余しているのなら、俺が物凄く暇になることは当たり前か？)

｢てか暑くね。この部室、｣
『クーラー無いですもんね。扇風機がかろうじて1台あるぐらいで』
｢んだよー、ｱｲｽくらい買ってこれば良かったー｣
『ぁ、部室の冷凍庫にﾁｭｰﾁｭｰならあるっすよ』
｢ﾁｭｰﾁｭｰ？ぇ何それ、俺知らない｣

ﾁｭｰﾁｭｰ、という初めて聞く単語に疑問を抱きながらも、冷凍庫に手をかける。
学校に置いてあるだけあって、そこにはガラリと空いた中ポツンと袋に入ったﾎﾟｯｷﾝｱｲｽがあった。

『それっす。ﾁｭｰﾁｭｰ。伊沢さん食べたこと無いんすか？笑』
｢いや食べたことあるよ、けどこれﾎﾟｯｷﾝｱｲｽだろ。｣

なんだよﾁｭｰﾁｭｰって。