このくらい(地理×医学):ユリアさんリク: ページ7
伊沢 目線
水「どこに行くんですか」
そう問いかけて来たのは、後輩の水上颯。
先程まで2人で動画を撮っていたのだが、意外と早く撮影が終わってしまったため、外出することにした。
伊「ほら、デパートの近くに新しい本屋できたじゃん。そこ。本読み終わったから、新しい本買いたいなーって思って。」
水上も 新しい本欲しい ってこの前言ってたし、丁度良いだろう。
水「あぁ、あそこですか。結構大きいですよね」
本屋、と聞いた水上の声が少し明るくなった気がした。
伊「そうそう。この横断歩道渡ってすぐのレンタルビデオ屋の隣。デパートがあって、ビデオ屋あって、本屋もできたら暇潰しには十分だよな笑」
水「伊沢さん、それデパートの向かいにレンタルビデオ屋が出来た時も言ってませんでしたっけ、笑」
そうだっけ、と会話を交わしながら信号が青になるのを待っていると、すぐに青になったので、あ、今日は早い。と水上が呟いた。
伊「何、いつもは遅いの?笑」
水「なんでかわかんないんですけど、俺1人で散歩とか行ったら、結構な確率で信号が赤になったばっかの時が多いんですよね」
え、すごい。それって普通に運が悪いやつ。
伊「マジ?じゃあ今日は俺が居たからだ。今日の星座ランキングは1位だったので笑」
すこし煽るように後ろの水上のほうに振り向いた、が。
自分とのギリギリですれ違うバイク。
水上が消えたように見えた。一瞬のスローモーションが再生された後、2m横に蹲る水上の姿があった。
伊「、み、 ず か みっ,!」
すぐに水上のもとへ駆け寄ると意識はあるようだった。
パトカーの音と、道を空けてくださいという呼びかけの声が近くなって聞こえた。先程のバイクは逃走中だろう。
水「い、…っ た、.…、ぁ、 い.ざわさん」
伊「水上!?今喋らなくていいから!」
一部始終を見ていた車の運転手さんが、すぐに救急車を呼んでくれた。
右腕を押さえ、肩の動きを大きくして呼吸をしている水上がとても辛そうで.あの時自分が、水上の後ろとか、横を歩いておけば未然に防ぐことができたかもしれない。
なんでこんな急に、しかも水上が。
そう考えながらずっと水上の顔を見つめていた。
様々なことが起きたこのほんの1、2分の間の情報で、自分の脳はショート寸前だった。
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みゆ(プロフ) - izmzで、mzkmさんが彼シャツをするお話を書いて欲しいです!お願いします! (2020年4月19日 22時) (レス) id: 2d938d2ba6 (このIDを非表示/違反報告)
はち(プロフ) - 鳩麦_烏龍さん» 了解しました!話少し短くなるかもしれません;; (2020年4月17日 11時) (レス) id: 3e89f23cbf (このIDを非表示/違反報告)
はち(プロフ) - いちごパフェさん» リクエストありがとうございます!了解しました。愛されはシチュ迷います笑 (2020年4月17日 11時) (レス) id: 3e89f23cbf (このIDを非表示/違反報告)
はち(プロフ) - Yさん» リクエストありがとうございます!その2人組いいですよね^^*ふわふわ系、あんまり書かないので暖かい目で見てやって下さい笑 (2020年4月17日 11時) (レス) id: 3e89f23cbf (このIDを非表示/違反報告)
はち(プロフ) - もちもちの餅さん» リクエストありがとうございます!了解です! (2020年4月17日 11時) (レス) id: 3e89f23cbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はち | 作成日時:2020年3月24日 12時