:QK: 短編集（BL）

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須貝 目線

2人の予定が合う日、
久しぶりに恋人の山本と出かけることになった。
まぁ、単刀直入に言うと凄い嬉しいよね。

山｢どこ行きます？｣

そう言って俺が渡した珈琲を飲む山本。
両手で持つの、無意識にやってるんだろうけど可愛いすぎない？

須｢実はもう考えてたんだよね…近くにある動物園とか、どう？｣

山本って知識が豊富だから、俺が知らない情報とか教えてくれそうじゃん。

山｢あぁ！良いですね！僕そこのパンダ見たかったんですよ〜｣

須｢ﾊﾟﾝﾀﾞ笑｣

思わず笑っちゃったけど、
パンダて。ﾁｮｲｽ可愛いな。

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山｢ぅっわ、須貝さん見てくださいよこの子…目がクリクリ…｣

動物園に着いてからまだ10分。どうしましょう、山本が可愛すぎます。

入園料を払う時、山本が頑なに｢僕が出します！｣って言って譲らなかったのは不思議だったけど、(ちゃんと払った)一生懸命動物について語る山本とか、ﾁﾝﾊﾟﾝｼﾞｰの鳴き声にビックリして服の袖掴んじゃう山本とか。

…これだけでももう可愛いのに、まだｲﾍﾞﾝﾄは続くのか……最高…(ｦﾀｸ口調)

山｢須貝さんはどの動物が好きです？…僕は兎とかﾊﾟﾝﾀﾞとか、このヒヨコみたいに可愛いのも好きですけど、やっぱり1番はライオンとかﾁｰﾀｰとか、格好良いのが好きです笑｣

触れ合いコーナーのヒヨコを撫でながら問いかける山本。可愛い+可愛い=最高 の等式が成り立つねこれは。

須｢俺は…うーん、、ﾘｽとか好きだよ。山本に似てる笑｣

山｢え、僕ﾘｽに似てます？……喜んでいいんですかそれ、笑｣

須｢さっき珈琲飲んでた時とか、すっごい小動物だった｣

くしゃ と山本の頭を撫でると、にへ、と笑って照れていた。ロック画面にしたい。

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その後の山本による動物園豆知識ツアーはとても楽しかった。もちろん、関心してばかりではいられないので、たまに俺も知識をだした。

その度に｢須貝さんって物知りで羨ましいです｣なんて言ってくれるのだから、ついつい自慢げに話してしまったこともあった。

そして帰り道、飲んでから帰る？と提案して入った居酒屋で、ほろ酔い状態になった山本がこう呟いた。

山｢僕も須貝さんみたいにカッコよくなりたいです…｣

須｢、？｣

急に言われたので、照れはしたものの、先にこんな言葉がでてきた。(自分も酔っていたせいで判断力が鈍っていたのかもしれないけど)

須｢ぇ、山本ってもう十分カッコよくて可愛いのに？｣

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