:QK: 短編集（BL）

ﾎﾞﾂﾈﾀその1/あいされている！(早稲田総受け) ページ23

福良 目線

明日の午後は 福良さん、須貝さん、川上、河村さん、こうちゃん、山本、それから俺のこの7人で動画を撮ろう、そう伊沢さんが言ったのは昨日の仕事帰りのこと。

そして、
伊｢無理無理無理無理、あれは無理、ほんとに無理、できない｣

と、呟いているのが今日の午後の伊沢さん。

ｵﾌｨｽで各々仕事を2時までに片付けて、いつものｿﾌｧに集合する予定だったのだが、いつも誰よりも早く動画撮影の準備をしてくれる山本がまだ来ない。

それを心配して、｢仕事長引いてるのかな、｣と伊沢さんが山本さんの個室に呼びに行ったところ、このような状態で帰ってきた。

川｢あれ、山本は？｣

渡｢やっぱり、編集に時間かかってたんですか？俺手伝いに行こうかな…｣

優しいこうちゃんの呟きを差し置いて、無言で その必要は無い、というような目線をその場にいる全員に送る伊沢さん。

そしておもむろにスマホをとりだし、写真を見せてきた。

その画面にうつっていたのが、



…座椅子の上で、ｼﾅﾓﾛｰﾙのぬいぐるみを抱えて眠る山本の写真。


河＆須｢｢は？可愛い｣｣
川｢見に行きます｣
渡｢お供します｣
伊｢俺ももっかい行く｣

一斉に口を開いて 可愛い を連呼する。

皆すぐに立ち上がって、その個室を目指す。(起きてしまうのでは？という心配よりも見たい気持ちの方が強かった)

須貝さんと河村さんは一番最初に個室の前に着いて、ｷｨ、とゆっくりﾄﾞｱを開けていた。

相変わらずこの2人は山本愛が飛び抜けて凄い。
前なんて、｢山本を酔わせたらどうなるか｣という検証を2人でやっていた。

｢酔った山本が可愛すぎてヤバいから助けて｣というメールが送られてきたときは、本当に何してんの、と思った。(でも本当に可愛いかった)

須｢……しつれいしまぁ〜す…｣

皆で山本の部屋を突撃する。ﾄﾞｱを開けた先には、皆の漢字王子(尚メンバー内ではﾌﾟﾘﾝｾｽと呼んでいる)のすやすやと心地良さそうに眠る姿が。

渡｢やっっっっっっっば可愛い｣

川｢…｣

無言でシャッターを切る川上。怖い。けどその気持ちわかる。

河｢あのｼﾅﾓﾝになりたい｣

そしてその川上の隣で手をあわせながら山本を見続ける河村。もはや山本を崇拝している。

須｢弟にしたい｣

ヤバい、と｢弟にしたい｣の2つしか言わない須貝さん。それは伊沢除いて皆思ってると思います。

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