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福良 目線
寝れない、頭痛がひどい。
空腹を紛らわすために飲んでいたペットボトルの水ももう無くなる。
伊沢さんが言ってたな、一人暮らしの風邪は辛いって。確かにそうだと思う。看病してくれる人が居ないことがこんなにも辛いとは。
良くなるためには何か食べなければいけない。
申し訳ないかもしれないけど、伊沢さんに来てもらえば良かった、いや、でも伊沢さんだって忙しいよな。
今誰に来て欲しいかと聞かれれば、圧倒的に伊沢さん。伊沢さんといると安心する、というのが第一の理由。
あの人と居ると、不安な事がない。やってほしいことを既にやってくれているし、あの人側の事をこちらが心配しないようにしてくれる、というか。
あぁだめだ、脳が覚めている。このままでは寝れないだろうし、着替えてこよう。
頭の重さがコントロールできずに、ふらり、ふらりと歩いて
着替えに行こうと洗面所に向かう途中、 ピンポン とチャイムの音が鳴った。
通販とかだったら申し訳ないけど断ろう、と思った矢先、カメラに写っていたのは伊沢さんだった。
福「あれ、伊沢さんだ」
伊「あれって何だよ、笑 看病しに来たぞ〜」
やっぱり優しいな、伊沢拓司。これはモテる。
今1番来て欲しかった人が来てくれたことに、喜びを感じながら玄関へ向かう。
ガチャリとドアを開けると、ビニール袋を提げた伊沢さんが目の前にいた。
伊「お節介かなって少し思ったんだけどさ。福良って
あんまり体調とか崩さないし、心配になって」
福「あ、普通に嬉しい。キツかった、笑」
伊「だよな〜笑 ほら、俺できることするから、お前寝
とけよ」
福「ありがた〜、、」
やはり安心する、すごい包容力。お母さんかよ。
福「できれば着替え持ってきてくれたらうれしい」
伊「りょ-かい」
福「頼んだ、」
まだ頭痛は酷いが、心なしか少しだけ和らいだ気もする。
ふらり、と歩く自分を見て
伊「おわ、ガチでヤバいじゃん。」
と呟いたのが聞こえた。
伊「なんかこんなになるの、意外だな〜」
福「俺だって、風邪くらいひく…………」
そう、振り向いて言いたかったのだが、限界が来たのか。ふ、と足の力が抜けて、視界がぐらついた。
壁についていた手がずるりと離れた。
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みゆ(プロフ) - izmzで、mzkmさんが彼シャツをするお話を書いて欲しいです!お願いします! (2020年4月19日 22時) (レス) id: 2d938d2ba6 (このIDを非表示/違反報告)
はち(プロフ) - 鳩麦_烏龍さん» 了解しました!話少し短くなるかもしれません;; (2020年4月17日 11時) (レス) id: 3e89f23cbf (このIDを非表示/違反報告)
はち(プロフ) - いちごパフェさん» リクエストありがとうございます!了解しました。愛されはシチュ迷います笑 (2020年4月17日 11時) (レス) id: 3e89f23cbf (このIDを非表示/違反報告)
はち(プロフ) - Yさん» リクエストありがとうございます!その2人組いいですよね^^*ふわふわ系、あんまり書かないので暖かい目で見てやって下さい笑 (2020年4月17日 11時) (レス) id: 3e89f23cbf (このIDを非表示/違反報告)
はち(プロフ) - もちもちの餅さん» リクエストありがとうございます!了解です! (2020年4月17日 11時) (レス) id: 3e89f23cbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はち | 作成日時:2020年3月24日 12時