今日もまた(地理×東工大)":あいうえお さんリク: ページ13
福良 目線
今日もまた、吐く。
扁桃腺が痛い。
苦しい。
嗚咽をだす。
そしてまた吐く。
…
いつからか、花を吐くようになっていた。
片想いからなる、花吐き病という病に侵されている自分は、日々この病に悩まされていた。
毎日、その時の心情に比例する量の花を吐く。
赤いパンジー、黄色のコスモス、青のスミレとヒヤシンス。それからオレンジの薔薇と白のチューリップ。
今日の分だけで、花束ができてしまうのではないだろうか、と思う。
、どうしたら…治るのだろうか。
…花吐き病は、片想いからなる病。
しかし、自分が片想いしている訳では無い。
自分には好きな人など居ないのだ。
相談に乗ってくれる人、といえば伊沢さんしかいない。
余りにも花を吐く量が多くて辛い時、伊沢さんに来てもらうとだいぶ落ち着く。花吐き病、という病についても伊沢さんから教えてもらった。
あの人は本当に何でも知っている。
今日の分の花をビニール袋に入れ、ゴミ箱に投げ入れる。この花を他の人が触ると、花吐き病は感染してしまうらしい。
やっかいな病だ。
伊｢福良さーん？福良ぁー。｣
全員が帰ったはずのオフィスに、我らが元編集長の声が響いて聞こえた。
あぁ、自分が先程の伊沢の｢家にいないの？｣というメールに｢まだ、オフィス｣と返したために、来てくれたのだろう。
福｢んー、｣
パソコンから目を離す訳にはいかず、それだけ返事をする。
伊｢たまには休めよ〜。、ほら、摘みにきたから｣
摘みにきた、という言葉に あ、今日か。そうか、と思い出す。
おもむろに伊沢のほうに行って、ん、よろしく。と背中を向ける。
伊沢が俺の服をめくると同時に、
伊｢、ぉわ、今日のすごいね｣
と、伊沢が声を漏らす。
福｢え、どうなってんの。俺も見たい。｣
ﾊﾟｼｬﾘとｼｬｯﾀｰの音がした。
ほら、と伊沢が見せてきたスマホの画面には、自分の背中に満遍なく咲いた白いカスミソウがあった。
自分の背中にこんなにも小さい花がたくさん集まって咲いている、というのが気持ち悪かった。(カスミソウ自体はとても綺麗だが)
伊｢じゃ、摘んでいきまーす｣
伊沢は、そう言いながらビニール手袋を着け、着々とそのカスミソウを摘んでいく。
１ヶ月に1度、俺は伊沢にこうやって背中に生える花を摘んでもらう。
何故背中から生えるのかわからないが、これも花吐き病関連の病なのだろう、と思っていた。
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みゆ(プロフ) - izmzで、mzkmさんが彼シャツをするお話を書いて欲しいです！お願いします! (2020年4月19日 22時) (
レス) id: 2d938d2ba6 (このIDを非表示/違反報告)
はち(プロフ) - 鳩麦_烏龍さん» 了解しました！話少し短くなるかもしれません;; (2020年4月17日 11時) (レス) id: 3e89f23cbf (このIDを非表示/違反報告)
はち(プロフ) - いちごパフェさん» リクエストありがとうございます！了解しました。愛されはシチュ迷います笑 (2020年4月17日 11時) (レス) id: 3e89f23cbf (このIDを非表示/違反報告)
はち(プロフ) - Yさん» リクエストありがとうございます！その2人組いいですよね^^*ふわふわ系、あんまり書かないので暖かい目で見てやって下さい笑 (2020年4月17日 11時) (レス) id: 3e89f23cbf (このIDを非表示/違反報告)
はち(プロフ) - もちもちの餅さん» リクエストありがとうございます！了解です！ (2020年4月17日 11時) (レス) id: 3e89f23cbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はち | 作成日時：2020年3月24日 12時
