天使が六人 ページ8
「──クソッ！」
ガンッと壁を殴り、ズルズルとしゃがみこむ。
エリザベス達が心配そうに俺を見つめているが、そんなの関係なかった。
────Aが、消えた。
そう聞いたのは、俺が目覚めてすぐの事だった。
いつもなら、笑って安心させるかもしれない。
だけど今回は、今回は違う。
別れ方がおかしかった。
あんな別れ方……今までで一度もなかった。
それに、Aは聞こえてないつもりで言ったかもしれねぇけど、聞こえてたんだよな、俺には。
あの場所から消えたはずなのに、何故か聞こえてた。
『ごめん、なさい……僕、メリオダスと──もう、一緒にいれないや……』
……そんな、Aの苦しそうな声が。
はっきりと、俺の耳に残ってる。
「……エリザベス、お前らも聞いてくれ」
俺がそういうと、返ってくる「はい」という答え。
にししと笑い、俺は言った。
「Aを、捜しながら旅に出ないか？」
俺の言葉に、賛同の声が上がる。
みんな、同じだもんな。Aの事が、心配だもんな。
……本当はこの[団長]という肩書きを捨ててでもAを捜しに行きたい。
だけどそれじゃダメだろ？
Aに、笑っておかえりなさいって言う奴が俺以外にも居なきゃ、きっとあいつは寂しくなっちまうからな。
……ほんの少しだけだから、待っとけよ。
ぜってえ、あいつらより先に見つけ出すから。
Aを絶対に見つけると意気込んでいるエリザベス達を横目に、俺はAが眠っていた場所をただじっと見つめていた。
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叶 - パスワードはなんですか 教えて欲しいですッ！！ (2022年12月29日 16時) (
レス) @page9 id: 568bdf2334 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - パスワードがわかりません (2022年5月17日 20時) (レス) @page9 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クロりんご
| 作成日時：2018年10月2日 16時
