天使が四人 ページ5
──No side──
ここはとある酒場の二階。
そこには一人の美しい青年が眠りに就いていた。
「────メリオダス様、ここにいたのですね」
カチャリと静かに扉を開け、入って来たのはリオネス王国第三王女であり──この七つの大罪と一緒に旅をしている人物、エリザベスだ。
その表情には元気がなく、どこか辛そうにも見える。
「おう、エリザベス。お前も来たのか」
そう言って片手を上げ笑って挨拶をする男──七つの大罪の団長であり、眠りに就いている美しい青年の幼馴染でもあるメリオダスだ。
メリオダスもエリザベス同様……否、それ以上に元気がないように見える。
「A様は、まだ……目を覚まさないのですね」
「……ああ。死んだように眠ってやがる」
そう言ってメリオダスは壊れ物でも扱うかの様に優しい手つきで美しい青年──Aの白髪に触れる。
事の始まりは三日前。Aがメリオダスに抱き着き、眠りに就いた時からだった。
皆、いつもの様に寝たとばかり思い、普段通りに過ごしていた。……
『──ちょっと、Aの事見てくるな』
Aが眠に就いて約二日、流石に可笑しいと皆が感じていた時だ。
メリオダスが不安気な表情でAの部屋へと行って、返ってきたと思えば有り得ない言葉が彼の口から発せられたのだ。
『……Aは、いつ起きるかわからねぇ』
『いつ起きるか分からない』。たったそれだけの言葉、だが裏を返せば二度と目を覚まさないかもしれないという言葉、そんな言葉にエリザベス含む団員達はざわめいた。
『なぜ？』や、『何があったのか』と言う質問に、メリオダスは気まずそうに目を伏せるだけ。
何を聞いてもその状態の彼に、皆
そこで見たのは、死んだように眠るAの姿があったのだ。
『もう、そんな時期なのか……？』
皆が動揺を隠せない中、そんなメリオダスの切ない声色だけが、部屋の中に静かに響いた。
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叶 - パスワードはなんですか 教えて欲しいですッ！！ (2022年12月29日 16時) (
レス) @page9 id: 568bdf2334 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - パスワードがわかりません (2022年5月17日 20時) (レス) @page9 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クロりんご
| 作成日時：2018年10月2日 16時
