女神が三十一人 ページ35
「A、走れるか？」
バンはエリーと気絶したキングを抱えて言う
僕は自分の手を動かし、足を動かす
チラリとメリオダスを見た後にこう言った
「……少しの間なら、走れるよ〜……。
その後は知らないけど……」
バンはそれを聞いて、「遅れるんじゃねぇぞ」と言って走り出した
僕も走り出す
ああ、体力落ちたのかな？ なんか前より走る速度が落ちたかも……
「……ここなら大丈夫だな。
A、大丈夫か？」
バンはエリーとキングを降ろして言う
僕は少しだけ息を切らしながら応えた
「……うん、だいじょ〜ぶ……。
メリオダスが起きたら僕寝る……」
眠たくて体がフラフラするのを耐える僕を、バンが支えてくれた
そして優しく頭を撫でてくれる
んん〜……バンの撫で方気持ちいいから余計眠くなる……
「お〜い！！」
バンに撫でられ続けていると、ディアが歩いてきた
その手の中にはメリオダスがいた
「おっす……」
そしてディアにほっぺスリスリされる
地面に降ろされたメリオダスは、僕の頭を撫でていたバンに殴られた
…………これでチャラって事か……
僕はまた自分の頭を撫でようとしたバンの頭を優しくどけ、フラフラしながらメリオダスの体に抱き付いた
「おわっ……どうしたんだ〜？ A。
急に抱き付いたりして……」
僕は自分を受け止めてくれたメリオダスに泣き叫ぶ
「心配した……！！
あの時みたいに、なっちゃうんじゃないかって……！！
また、また離れちゃうんじゃないかって……！！」
また暴走して、離れちゃったら僕はまた独りになっちゃうって思ってしまった自分がいた
それと同時に僕はメリオダスの暴走を止められないのが悔しい自分がいた
メリオダスは僕の言葉を静かに聞いていた
そして優しく頭を撫でながら子供をあやすように言った
「大丈夫だ。俺はもう二度と、お前の元から離れたりしないさ。
だから泣くな。な？ お前は少し休め。俺がいるからさ」
メリオダスのその言葉に僕は力が抜けた様にフッと意識が無くなった
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クロりんご(プロフ) - hiroto.0109さん» コメントありがとうございます！そう思って下さり嬉しいです！ (2018年8月6日 14時) (
レス) id: 738c9471c2 (このIDを非表示/違反報告)
hiroto.0109(プロフ) - 面白いですね (2018年8月6日 13時) (レス) id: d0e055d206 (このIDを非表示/違反報告)
クロりんご(プロフ) - 瑠李さん» 待っててくださりありがとうございます！ (2018年6月28日 22時) (レス) id: 738c9471c2 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 待ってました♪ (2018年6月28日 19時) (レス) id: d8c6f7f40c (このIDを非表示/違反報告)
クロりんご(プロフ) - 瑠李さん» コメントありがとうございます！更新遅すぎてほんと申し訳ありません……！！近いうちに更新します！応援ありがとうございます！ (2018年6月22日 16時) (レス) id: 738c9471c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クロりんご
| 作成日時：2018年1月7日 17時
