女神と謳われた青年【男主】

女神が二十二人 ページ26

町に着いたのは良いけどさぁ……騒がしすぎない？
僕の感覚がおかしいのかなぁ？ ずっと森の中にいたし……






『この中本当に探す訳〜……？ て言うか本当にあるの？』




「う〜ん……武器屋でも当たってみるか」




だるいなぁ……眠たい……もう寝たい……キングのクッション使いたい……
もういっそのこと勝手に店に帰ろっかな……
ん……？ 今の緑髪の人って……





「？ A、どうかしたか？」





『……いや、なんか知ってる人がいた様な気がしたんだけど……

人違いだったみたいだねぇ〜』





「そうか、んじゃあ早く武器屋行くぞ」






そう言って団長は僕の手を握り、また歩き始める
…………意地でも帰らせない気だ、団長






「おや、何かお探しかね？

それとも祭りの参加者かね」







ふと、声が聞こえた
声が聞こえた方を見るとそこにはお酒を持ったおじいちゃん
うわぁ……お酒臭い






「いや、武器を探してるんだよ。大きなハンマー。

ここにあるって聞いたんだけど」







「ああ、それなら簡単。ほれ、あの村じゃ」








そう言ってお爺ちゃんが指差す先にはなんかよくわかんない石がある所
ほんとだ、あった。でっかいディアのハンマー
これを手に入れるのには、喧嘩祭りに出なくちゃいけないとか……めんどくさいなぁ〜








しかも見たことある人居るんだけど……あれって聖騎士じゃないの？
誰だっけあのピンク髪。えっと……ギムサンダー？ いや違う。
…………あ、思い出した。ギー坊だ。僕がいた森にも来てた人だ

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