女神と謳われた青年【男主】 (ページ19)

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女神が十五人ページ19

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ざわざわ……そんな森の声が聞こえる場所で僕は目を覚ました

『んん……ここはどこ……？』

そう呟きながら辺りを見渡す
しばらく辺りをずっと見渡していると、少し距離がある大きな大木の下に見覚えのある人物がいた
ああ、やっと会えた。ずっと会いたかったあの人に……！

僕は思わず彼の元へ駆け出しそして、抱き着いた
……抱き着いた人物は、僕がやっぱり会いたかった人で……

『……やっぱり、貴方だったんだね

______クラート』

「……ああ、久し振りだな。

A。元気にしてたか？」

僕が突然抱き着いたのにも関わらず、クラートは少しよろけたけどきちんと僕を受け止め、
そして優しく微笑んでくれた

『ずっと、ずっと会いたかった……！！

会って貴方に謝りたかった……！！

あの時僕は貴方を助けられなかった、きっと助けられたのに……！！

貴方は僕のせいで死んだも同然なんだ……！！』

「…………」

優しく微笑んでくれるクラートに僕は辛くなってしまい、
クラートに抱き着いたまま、涙声になりながら叫んだ
クラートは何を思っているのか、ただ黙っている
今まで何度望んだ事だろう

［会いたい、会って謝りたい］

……と

ずっと後悔していたから。何故助けられなかったのかって
僕がクラートと深く関わってなければクラートは死ぬことなんて無かったのだから

『……謝って、許される事じゃ無い事位わかってる。

僕は貴方の未来を壊したのだから。貴方の大切な命を奪い去ってしまったも同然なのだから。

僕のせいで貴方は__________』

「それは違うぞ、A。お前のせいじゃない」

僕の言葉を遮る様にクラートは言った
両手で僕の肩を掴みそして僕と同じ目線までしゃがみ、僕を真っ直ぐ見つめながら

「俺はお前と関わりたかったから、自分自身の判断で関わったんだ。

確かに俺はお前と深く関わっていたから死んでしまった。

だがそれは決してお前のせいではない」

違う、違うのに……貴方が死んだのは紛れも無い僕のせいなのに……
どうしてそんなに否定するの？僕を庇うの？

そんな言葉が僕の口から出る事は無くて、代わりに口から出てきた言葉は
クラートに対する疑問の言葉だけだった

「__________」

クラートは僕の言葉に対して、少し口元を緩ませながら言った