【3年A組】ゲッケイジュの花を、君たちに【男主】

肆 ページ6

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＊確信なんて、ないけれど。
＊だけど、きっとさっきの爆発音は、柊先生がやったものだ。

＊そうじゃなきゃ、甲斐達が先生に向かって殴りかかる理由が思いつかない。

＊いくら、警察沙汰を起こした人だとしても、無闇矢鱈に暴力を振るう人ではなかったはずだから。

＊……前と、変わってなければ、だけど。



「……先生が、やったの？」

「うん」

「なんで……？」

「それは――これから、説明をする。教室に来なければ、後でココで教えるけど……どうする？」

「……教室に、行く。あの日以来、行ってなかったし、それに――」



＊甲斐達が怪我してないかも、ちょっとだけ気になるし。

＊そんな言葉は、口に出さないことにした。


＊だって、目が怖いから。
＊先生の、僕を見る目が、いつもと違うくて、怖いから。

＊先生のこと、ちょっとだけ怖いと思ったとか、言えない。

＊言ったらきっと、殺 される。

＊なんで、殺 されると感じたのかは分からない。けど、その言葉の続きを言おうとしたら、先生の周りの雰囲気が、冷たくなった気がした。


＊それに今、柊先生について分かったこと。


＊それは柊先生の僕を見る目が、高一の時に僕のことをストー カーしていた人と、同じような目ってこと。

＊ねっとりしてて、熱を含んでる、そんな目だ。



「それに？」

「……なんでも、ない」

「なんだそれ」

＊先生はそう言って、さっきのことなんてまるでなかったかのように、綺麗に笑った。

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