弐拾参 ページ25
*
「――――――」
*ピッ、ピッ、という規則正しい機械音が静かに響く、真っ白な部屋で眠っている、頭に包帯を巻いている美しい青年が、寝言のように何かを呟いた。
*閉ざされた青年の瞼から、一筋の涙が流れる。
*女性のように細くて白い青年のその手は、今は眠っている癖のある髪をしている男に、握られていた。
―――
*あの後ぐっすり眠っていた僕は、警報音のせいで目を覚ました。
*ゆっくりと瞼を上げると、そこには兵頭くん達と、頭から血を流した先生がいた。
*……準備室の扉を、開けようとしたのかな?
*甲斐君たちがトイレにいた先生になにかしている間に、準備室の扉を開けようとした――とか?
*どっちにしろ、先生はそこら辺まで予測している気がするけど。
「……先生、手当てしなきゃ」
「悪いな」
「ううん」
*呆気なく反撃されたみんなはすぐに美術室から出て行った。
*みんな、なんで僕がいるのかわからない表情をしていたけど、それよりもやっぱり先生の脅しの方が怖かったらしい。
*……先生の血、早く止めなきゃ。
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ハル(プロフ) - クロりんごさん» ファイト!(p`・ω・´q) (2019年1月31日 22時) (レス) id: 1d552beaf6 (このIDを非表示/違反報告)
クロりんご(プロフ) - ハルさん» 応援ありがとうございます! (2019年1月31日 22時) (レス) id: 738c9471c2 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - クロりんごさん» 名前変えたけん!後、読んだよ!めっちゃ良いね!(*≧∇≦)ノ頑張って! (2019年1月31日 21時) (レス) id: 1d552beaf6 (このIDを非表示/違反報告)
クロりんご(プロフ) - 雨月さん» コメントありがとうございます!今日中にでも、あと数話か更新したいと思っているのでお待ちください! (2019年1月31日 17時) (レス) id: 738c9471c2 (このIDを非表示/違反報告)
クロりんご(プロフ) - ハルさん» コメント返信遅くなりすいません。てっきりKAI様と同じ方と思っていました。応援ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。 (2019年1月31日 17時) (レス) id: 738c9471c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クロりんご | 作成日時:2019年1月13日 3時