狗が三十三匹 ページ35
「────俺は、それでも戦う。緑谷だって、飯田だってそうだ。例えお前がどんなに凄いやつだとしても……俺は、お前を援助しながらでも戦う」
「僕も！ 確かに君は凄いよ。それは先生達の話を聞いててよく分かった。でも、一人よりも四人でやる方が……きっともっと効率的に戦えるはずなんだ！」
「俺も二人に賛成だ。確かに、君は凄い。それはさっきの足技でも、今までの先生の話でもよく分かった。
だけど今、この場で立ち上がらなければ……俺はきっと、三人に追いつけなくなる」
そう言った三人の声は、嫌という程に真っ直ぐで。過去に僕を蜻蛉の幹部長として認めてくれた彼女を思い出してしまいそうになった。
あぁ、彼女も君達と同じ様な人だったっけ？ 自分の信念は曲げない。困っている人を見たら放っておけない。
……そんな、人だったっけ。
…………あーあ、後でこっぴどくわんこ達に怒られちゃうなぁ。
でも、しょうがないよね。こんなに真っ直ぐに見てる子がそんな簡単に命を落とすわけないって、思っちゃったんだもん。
自然と口元が緩む。
僕は振り向かずに言った。
「そこまで言うんじゃしょうがないね！ よし、ショート君、氷の方はもう使える？」
「！！ ああ！！」
「じゃあ天哉君の足を凍らして！ って言っても排気筒は塞がずに！ 出久君は腕、いける？」
「うん！」
「じゃあ、──────」
僕が言った作戦に、三人は力強く頷く。
……今からやる事は、出久君にはかなり負担が掛かること。タダでさえ大怪我を負っているのに、それにもっと負担を掛けてしまうということ。
でも────。
「今だよ！」
────それでも、この方法が最善策だって考えたから。他の方法はあまりにも危険すぎた。
後でこっぴどく叱られてもいい。雄英高校だって、辞めさせられるかもしれない。
だけど、今は……今だけは、彼女と同じように真っ直ぐな彼等を、見させて欲しかったんだ。
────そんな事をした所で、彼女に近づくことさえ出来ないのに。
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クロりんご(プロフ) - みなみさん» うわぁぁぁ！ごめんなさいすっごい誤字ってましたごめんなさい！ 今すぐに直させていただきます！ (2018年6月25日 16時) (
レス) id: 738c9471c2 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 間違っていたらすみません (2018年6月25日 9時) (レス) id: c727fd24e4 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 狗が十一匹のオールマイトの個性はワンオーフォールじゃなくてワンフォーオールですよ。頑張ってくださいね。この作品、大好きです (2018年6月25日 8時) (レス) id: c727fd24e4 (このIDを非表示/違反報告)
クロりんご(プロフ) - はらさん» ごめんなさい外し忘れてました！今すぐ外させていただきます！ (2018年5月8日 20時) (レス) id: 738c9471c2 (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグ外し忘れていますよー違反行為なのでちゃんと外して下さいねー (2018年5月8日 20時) (レス) id: d9754f68d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クロりんご
| 作成日時：2018年5月8日 20時
