狗が十五匹 ページ17
「ふむ……おやつ無くなっちゃったしなぁー、わんこいないし、爆発頭君はきっと今頃出久君と対決してる頃だし……天哉君なんかない？」
そう話しかけると彼は敵になりきって返事をしてきた。……凄いなりきってる。彼絶対真面目タイプだわ。うん。
……っと？ 誰かいるねぇ。この気配、そして今の状況を考えるからに……いるのは麗日お茶子とかいう子かな？
念の為生徒の名前覚えていて良かったよ。おかげで昨日の個性把握テストの時もスムーズに生徒達の個性を覚えることができた。
彼女の個性は確か無重力。そして緑谷出久君の個性は俊典君の個性を受け継いだ形だから俊典君と同じと考えると……うん、いいこと思いついちゃった。
僕は息を大きく吸ってわざとらしく叫んだ。
「天哉君、そこにヒーローがいるよー！ 僕達敵がやっつけちゃおう！」
……本当はそんな気ないけど、これで相手を動揺させるには結構いいと思う。多分。
「……ねえ爆発頭君。今から言うこと、出来る？」
そう無線に言うと［ああ”！？］と聞こえる。うわあ、なんかこわーい。なんて思いつつ、僕はある作戦を彼に言った。と言っても詳しいことは伝えずやって欲しいことだけなんだけど。
「じゃあ、よろしくねー。君の行動によって僕らの勝敗が決まるから。これ以上身勝手な行動しないよーにね」
ブチッと無線を切ってこっちを見ている天哉君に近づいて僕は耳打ちした。
「どうしたんだ？ 桜庭君」
「あのね、僕が──」
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
下の階から爆発頭君の声が聞こえてきた。上手く誘導できたんだ。流石頭がいいだけあるね。性格に問題がなければ完璧なのに。
僕が言えるセリフじゃないけど。
「……」
ジリジリと近づいてるね、彼女。隙を見て核に触れるつもりなんだろうけど……。
──僕がいる限り、それは無理かなぁ?──
くすりと微笑み、僕は思い切り
「なっ！？」
「甘いね。僕がいるんだ、そう
ニコニコと笑いながら僕は言う。天哉君はビシッと親指を立ててこっちを向く。僕はタッと駆け出して
素早く核の所へと行き、天哉君とハイタッチをして場所を交代した。
そしてお互いに目を合わせて頷く。
……後は、爆発頭君を待つのみだね。
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クロりんご(プロフ) - みなみさん» うわぁぁぁ！ごめんなさいすっごい誤字ってましたごめんなさい！ 今すぐに直させていただきます！ (2018年6月25日 16時) (
レス) id: 738c9471c2 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 間違っていたらすみません (2018年6月25日 9時) (レス) id: c727fd24e4 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 狗が十一匹のオールマイトの個性はワンオーフォールじゃなくてワンフォーオールですよ。頑張ってくださいね。この作品、大好きです (2018年6月25日 8時) (レス) id: c727fd24e4 (このIDを非表示/違反報告)
クロりんご(プロフ) - はらさん» ごめんなさい外し忘れてました！今すぐ外させていただきます！ (2018年5月8日 20時) (レス) id: 738c9471c2 (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグ外し忘れていますよー違反行為なのでちゃんと外して下さいねー (2018年5月8日 20時) (レス) id: d9754f68d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クロりんご
| 作成日時：2018年5月8日 20時
