とまどいながら＊Msk【完結】 (ページ40)

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わたしは、一番前の席になった。

隣は誰かと言うと、不登校のコ。

おそらく、あとの二週間は学校にこない。

、

前の席になれば、視界に誰も入らなくて良かった。

クラスの女子たちは、きゃっきゃっきゃっきゃっいーながら、座席に座る。

ユリカ
今回は、一人席かぁ～！残念だったねぇ～

何が。

ユリカ
あっ！わたしはねぇーヒロくんの隣～ふふふー

誰も聞いてないし。

ヒロくんとは、マラソン大会五位。

先にでてきた三人と共にモテる。

ユリカ
卒業間近に、一人席で残念だったね。

私が無視するから、ユカリはムキになって、おそらく男子は聞くことがないであろう低い声で言った。

私
今までが、恵まれてたからかなー
どっかの誰かさんと違ってね。

グランドに目をやると、寒い冬でも関係なく、ボールを追いかける雅紀くんの姿が目に入った。

、

雅紀くんの、隣は誰なんだろうとか。

一切きにならなかった。

今日から、授業中話す相手がいないのは、

さみしいけどさみしくないよ

わたしは、ランドセルのポケットに入る御守りを、思い出していた。

、

だから、今は、

今日までは、ひねくれさせて。

笑えるように。