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今日は、お腹痛いから早く帰りたいとれいちゃんに告げると、まるで私の心を読むようにじっと私を見た。
れいちゃん
ふーん。うん、いーよ。今日は、塾だし。
明日いっぱい聞かせてね？寝て忘れたとか言わせないから。
怖い。
れいちゃんが怖い。
私
ごめんね
そう言って走った。
お腹いたいやつが、全力で走って帰ってるなんて
おかしいよね。
いつまでも、れいちゃんが私を見てるんじゃないかって怖くなって早く学校から出たかった。
、
わき腹が痛いけど、今は、夢中で走って弁当屋さんに向かった。
、
私
はぁ、はぁ、、
弁当屋さんのベンチには、緑色のネックウォーマーに顎をうずめる、雅紀くんが一人座ってた。
、
ごめんっ、と言うと息も整わないうちに、雅紀くんは勝手に歩き出した。
私
ちょ、ちょっと！
黙って歩き出したのが、やっぱり怒ってるんだと思った。
私
やっぱり、怒ってる？
私は立ち止まって、雅紀くんの後ろ姿に聞いた。
雅紀
一つの机を大人数で囲ってコソコソ話したり
授業中に手紙回したり
連れションしたり
女子のそーゆーのって、スゲーとおもう。
一度立ち止まった雅紀くんは、そう言ってまた歩き出した。
雅紀
あとは、チョー気ぃ使って友達ごっこしてることとか？
まるで、誰かのことを言ってるようかの口ぶりだった。
、
私
何が、言いたいの？
雅紀
Aは、そーゆータイプじゃないと思ってた。
私
え、、、？
雅紀
他の女子とは違うって思ってたんだけど。
意外に、そーなんだなって。
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作者名：遥 | 作成日時：2012年9月21日 12時
