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episode0 ページ33
帰りの会が終わると、雅紀くんはいつも、足早に帰った。
公園のゴールを取るため。
これも隣の席になってから知った。
、
「れいちゃん、やっぱり直接渡しなよ」
「なんで？いーじゃん！！Aちゃん席となりなんだから！！」
席が隣。そのフレーズが重々しく頭に残った。
「でも、、」
「ねぇそれよりさぁ、今日はどんなこと話した？」
.
れいちゃんがの塾がない日は、私がれいちゃんと遠回りになるけど一緒に帰って
その日、雅紀くんと話した内容をれいちゃんに話す。
そんなことが日常になっていた。
、
なんか、違う。
雅紀くんに、恋してるわけじゃないのに
好きじゃないのに、こーゆーことをするのは気分が悪かった。
、
なんだか、雅紀くんに悪いことをしている気がした。
、
れいちゃんから受け取った手紙をポケットに入れて、
来た道を戻る。
、
冬だから、寒いからって
新しく買ったあったかいジャンバーを着てるのに。
ちっとも。あったかく感じない。
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作者名：遥 | 作成日時：2012年9月21日 12時
