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れい
ねぇ、Aちゃんの席のトナリ、雅紀なの？
算数の時間は、少人数クラスでれいちゃんといっしょだった。
プリントを先生に出したれいちゃんが、自分の席につく帰りに私のところに寄って聞いてきた。
私
う、うん。
、
れいちゃんは、学童が同じで小1から仲がいいけど、難しい塾にいって、いっぱい勉強するようになったれいちゃんと話すのは、いつもすごい気を使った。
前までは、いっしょにおにごっことか、氷鬼とか、
たくさん遊んでたのに。
今は、風邪ひくからと、却下される。
、
れい
そっか、、、まぁでも、他の女子よりAなら安心かな！でも、好きにならないでよね！？
私
もちろんだよ！
、
れいちゃんはときどき怖い。
雅紀くんと、れいちゃんは両思いで付き合ってる。
でも、二人が学校で話してるところも
いっしょに帰ってるところも見たことがない。
私は通学路が違うから、もしかしたら途中でいっしょなのかもしれないけど、れいちゃんは絶対にカナちゃんと帰ってるし、雅紀は俊哉くんたちと帰ってる。
、
、
とりあえず、二人が彼氏彼女っぽいところは全く見たことがないけれど、
学年のほとんどが知ってるカップル。
だれも、何もいわないけど、
ガリ勉で、静かなコに見えてるれいちゃんと
天真爛漫な雅紀くんの関係は私にはとてつもなく不思議に思えた。
、
れいちゃんには、悪いけど
私はどうしてもそう思えた。
れいちゃんに聞けばいいんだけど、
今のれいちゃんはなんか、聞けない。
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作者名：遥 | 作成日時：2012年9月21日 12時
