28 よく似た二人 ページ26
まだ陽が昇らないうちに、目を覚ます。
今日も仕事だし、、行きたくないけど行かなきゃ
、
、
雅紀を起こさないように、そっと体を起こして、暗闇の中、目を凝らして服を見つける。
、
、
そっとベッドから、出ようとすると右手に重みを感じた。
、
、
私
起きちゃった？
見ると、雅紀の手がガシッと私の腕をつかんでいた。
雅紀
俺も起きる。
、
、
雅紀は大きなあくびを一つして
伸びをした。
昨日私がしがみついた、身体。
微妙なかすかな光でたくましさをいっそうめだたす。
ふぁあああ
また、あくびをしながら雅紀はベッドサイドのスタンドライトの紐を引っ張ろうとした。
私
ち、ちょっと待って！！
、
、
私は慌てて、シーツを首まで上げた。
雅紀は不敵な笑みを浮かべながら
昨日いっぱい見たじゃんーと言ってシーツを下げようとする、、、
、
、
雅紀、、見えちゃってるよ、、
、
私はガン見してしまった。
、
雅紀の、、ジュニアを、、
、
、
私
雅紀、、、見えちゃってる、、、
雅紀
ん？？
ッッ！⁈うわっ、マジごめん！
、
、
次は雅紀が慌ててシーツを引っ張った。
私
きゃっ！！
、
、
次は、ゆっくりシーツを引っ張って。
私
昨日いっぱい見たし、、
そう言うと雅紀が白い歯を見せた。
、
、
だんだん、顔が近づく。
私は、目を閉じて、
口をつむった。
、
、
RrrrrrrrrRrrrrrrrr
、
、
雅紀のケータイのアラームで、ムード台無し。
もー！と言って、軽く雅紀をパンチすると、
ちょっとぐらいいーよなって
シーツで大きく円を描いた。
、
、
ホントに二人だけの空間。
私は雅紀の頬を両手で挟んで
「誕生日おめでとう！雅紀」
雅紀のキョトンとした顔に
有無言わさずキスをした。
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作者名：遥 | 作成日時：2012年9月21日 12時
