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26 会いたくて ページ24
雅紀
A？
ハッと目を覚ますと、マスクを下げた雅紀がいた。
鍵はあるけど連絡つかないまま部屋に入るのは気が引けて。
いつ帰ってくるかわからないのに、
雅紀のうちの玄関の前で待っていた。
私
、、、雅紀！
冷たい自分の体が、雅紀をみて、ぐるぐる暖かくなっていくのがわかって、
自分から、雅紀の首に手を回して抱きついた。
雅紀
どしたの？
雅紀は、ただただびっくりしていて、
嫌な感じで言ってないことはわかった。
私
今日、雅紀が誕生日だから、、、会いに来た。
、
雅紀
A、、、知らないかと思ってた。
私
すごく、、、会いたくて、、、
あったばっかだったけど、なんか、、さみしくなっちゃって、、、
、
背中に回る雅紀の腕が、いっそう強くなったのがわかった。
、
さみしいって言ったら、雅紀を困らすだけなのに。
一人で残業するなんて、毎年のことなのに。
何でこんなことしちゃったんだろ…。
、
、
私
ごめん、、、、
部屋に入ると、雅紀があったかいコーヒーを入れてくれて
それをのみながら謝った。
、
雅紀だって、疲れてるはずなのに
早く寝たいかもしれないのに。
自分の考えだけてここに来てしまったことにすごく後悔していた。
、
、
雅紀は、黙って私がもたれているソファにガバッと寝転がった。
、
お互いの顔が見えない。
それでよかった。
顔みたら、止めているものが溢れ出て来そうで。
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作者名：遥 | 作成日時：2012年9月21日 12時
