とまどいながら＊Msk【完結】 (ページ3)

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歩きながら、楽しそうに話しているマキをよそに

反対車線の歩道をみると、誰かが凄い勢いで走っていた。

よく、見覚えのある顔が目にとまった。

「あっ・・・・！」

・

世の中の女子たちは、もしこの光景に遭遇したら

普通では、いられないのだろう。

私も、いささかそんな気分になりつつあった。

。

まさきくん・・・？

・

私は、無意識に手を振っていた。

むこうは、ぺこりと頭を下げて

周りを気にしながら、また走って行った。

あとから、複数の女の子たちが叫びながら追いかけていった。

、

「誰に手、振ってるの？？」

電話を終えた、マキが不思議そうな顔をしていて

やっと我に返った。

気がつくと、私は

さっきの右手をまだあげたままになっていて、笑われた。

。

今の、きっと、まさきくんだよね...

小学校の時、一回だけ一緒に下校したまさきくん。

私の・・・初恋の人。