15 至近距離 ページ14
まさきくんが、わたしの隣ですーすーと眠ってる。
眠ってるまさきくんは、無垢で
幼いように見えた。
まさきくんと向き合うように私も再び寝転がって
彼を観察する。
すごい、、ドキドキしてるのに、もっと近づきたいと思ってしまう、、
心臓の音が、伝わってしまうかのような距離まで
ジリジリとよって行くと、まさきくんの
まつげ長いなー
とか、
ここにほくろあるんだー
とか、
彼を学んだ。
私、、、
まさきくんの彼女、、、、なんだよね、、
信じられないよ、、
これは、夢なんじゃないかって
思ってしまう。
ちょっぴり、さみしい気持ちになって
まさきくんから少し、離れようとしたら、
グイッと、からだを引き寄せられた。
「…！！」
近くにあった彼の顔が
さらに近くなって、おでこが触れそうで、わたしのドキドキは止まることを知らない。
「おはよ。」
その距離のままいうから、
まさきくんの、息が、鼻にかかる。
やばいな、絶対聞こえてる。
「A、すごいドキドキしてるよね。」
やっぱり、バレてる。。！
まさき
「そんな、緊張する⁇」
「ち、近い、、」
ふふふーと笑う彼は、なかなか離れようとはしなくて
私はうまく、目を見れない。
「じゃあー、キスしてくれたら、離れる。」
な、な、な！
「ずるい、、、」
まさき
「昨日は、俺からだったじゃん、だから今日はAから。」
まさきくんは、目を閉じて唇をつむって少し尖らした。
もぅ、、、！
私は、まさきくんの肩にそっと手を添えて
静かに、ちゅっとキスをした。
目を瞑るのをわすれた。
まさきくんって、まつげ長いなー。
そんなことを思ったら、パチリとまさきくんの目が開いた。
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作者名：遥 | 作成日時：2012年9月21日 12時
