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高校2年生の春。それは突然だった。
新入生の入学式に私は参加しなくちゃいけなかった。
経路を説明すると長くなる。
簡単に言うと、入学式の委員をやらされたのだ。
誰かって、そう、幼なじみの拓哉に。
もうすぐ式が始まるって言うのに私は門の前にいた。
盛大な遅刻だ。やらかした。
？｢あの、すみません。｣
ゆう｢ん、？？、？｣
？｢新入生ってどこに集合してますか？｣
新入生か。初々しいな。
ゆう｢たぶん、体育館やと思う。キミ名前は？｣
？｢當間琉巧です。｣
ゆう｢あっ！！もしかして、拓哉の後輩さん？｣
琉巧｢そうですそうです！！｣
ゆう｢待って！こんな時間！早く体育館行かな！！當間くんも急がな遅れるで！｣
琉巧｢はい！｣
これがキミとの出会いだった。
無事私は間に合って式に参加した。
當間くんも遅れてなきゃいいけど。
そして、長い校長先生の話や、在校生からの挨拶も終わり、新入生達が新しいスタートに希望を膨らませて、各々の教室へ向かった。
私たちに残っている仕事。それは片付けだった。
ゆう｢なぁ、拓哉！拓哉の後輩さんおったで！｣
拓哉｢琉巧のこと？？｣
ゆう｢そうそう！可愛らしい子やな！拓哉と違って！！！！！｣
拓哉｢うるさいなほんま(笑)｣
ゆう｢ってか、なんで拓哉、私と入学式の委員させるん〜？ホンマにめんどいねんけど〜〜｣
拓哉｢仲良いのんゆうやねんもん〜〜｣
ゆう｢しゃあないなこれだから拓哉くんは！｣
拓哉｢急にくん付けするんやめて｣
ゆう｢まずさ、これ男子同士でも良かったんやから、とあとか風雅おるやんなんでなん！！こたちゃんに頼んだら絶対引き受けてくれたのに〜〜〜｣
拓哉｢まあこれが運命やったんや(笑)｣
まだ私は恋を知らない。
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作者名：よいちゃん | 作成日時：2020年4月28日 14時
